2023年1月22日新月と全天体順行

2023年1月22日午前5時53分、暦の上では旧正月にあたる日。

西洋占星術における水瓶座の位置で太陽と月が重なり新月を迎えました。

21日には2022年12月29日から逆行していた水星が順行に戻り、22日に新月を迎え、23日は天王星も順行に戻り、順番に流れを同じ方向へと進める準備が整ってきました。

これから5月まで約4ヶ月間の全天体順行の期間に向けて、星の領域ではようやく同じ目的に向かって歩みを進める準備が整ったようです。

昨年半ばから逆行(※例えるならば点検をしていた)天体が順行に戻り『星の領域において同じ目的に向かって歩みを進める』ということは、私たちの意識や行動にも影響をもたらします。

そして昨年末からの水星逆行は、無意識(冥王星と海王星)と顕在意識や流れ、動きそのもの(水星)の狭間にある矛盾を表在化させる作用や、2009年から2017年、2018年から2020年頃にかけて進めてた事柄の答え合わせや『復活事案』のようなことを思い出したり、

または、過去の自分が素通りしていたことをようやく回収するような出来事に見舞われるなど。

渦中にいる間は俯瞰しづらい部分、自分が前に進んでいたことを確認できるようなこと。答え合わせ。振り返りと回収。

肉体と精神のズレ、矛盾、見てみぬふりをしていた部分を俯瞰せざるをえず、さまざまな体の不調に見舞われた方も少なくなかったのではないかと思います。

例えば12サインと天体を身体部位に適応させると

・山羊座→地のサイン、骨格や土台、歯など

・水星→身体全体に張り巡らされている神経系作用

これらが該当する体の部位…というと、あちこちにガタが来ていた人もいたのではないかと思いますが、大丈夫でしたでしょうか😢

またはホロスコープが見られる方限定になってしまいますが

(無料のサイトなどでも簡単に確認できるのでご覧になってみてください)

♑️山羊座、♋️蟹座、♈️牡羊座、♎️天秤座の部分に個人天体が有る方。

中でも特に23〜29度の部分にも持っている方は特に身体の症状などで本調子ではないような、消化不良の年末年始〜1月中旬を過ごされていたかもしれません。

______

今回の水星逆行は山羊座の後半から8度前後まで起こりました。

つまり、ほぼ始まりから終わりまでの度数全域に至る範囲を移行しており、2月7日前後に『12月のやり直し』のような作用が起こります。

この出来事は『2019〜20年からの答え合わせ』的なことにも繋がるはず。

1月に本調子が入らなかったように感じるみなさんは、新しく何かに取り組むというよりも過去の自分のやり残しや思い残しのようなことを振り返りをして『思い出す』ような感覚になるのが良いと思います。

と、ここまでは以前の考察にも軽く寄せた内容のおさらいです。

ここからが新月の考察をしてみます。

今回の新月のキーワードは【適応していく最中に見つけたもの】

新月のサビアンシンボルは、水瓶座2度【予期せぬ雷雨】

アセンダントは、山羊座15度【小児病棟にあるたくさんのおもちゃ】

〈キーワード〉

☑︎自分の生きている世界が良くなるためにどんなことができるか

☑︎自分ができることを通して、楽しみながら最善を尽くそうとする姿勢

☑︎突然のトラブル、予想外の方向転換、怪我→ “怪我の功名“ 的なこと

☑︎今まで目もくれなかったことを発掘

☑︎メンター的存在との出会い

☑︎時代がようやく追いつく、または『自分の人生の答え合わせ』的に追いつくようなこと

例えば、2020年12月から始まった水瓶座土星期は2023年3月6日まで。

それは1960年台から続いている社会構造の変革のバトンを引き継ぐようなもので、この数年をかけて少しずつ適応できるような意識と行動の変化がもたらされてきましたが

あと数ヶ月で魚座の領域の「メンテナンス(土星の作用」)が行われるのを目前に点検のラストスパート。

ほんの数年前の自分には届かなったことがようやく分かるようになったり、危機察知能力や直感力が身に付いているのを感じたり。

地に足をつけながら、飛躍の可能性を探るようなこと。

以前の自分では消化しきれないようなことを受け止められているのも『適応』と言えますし、必要なこととそうでないことを嗅ぎ分けるようなことも『適応』のようなこと。

嗅ぎ分けた結果、これまでであればとある事象に対して(物珍しかったり、新しいことなどに)嫌悪感や抵抗感を感じていた人も、前向きに踏み込んでいけるような自信が育っているかもしれません。

何のために自分がここ数年闇雲に進んできたか、実体験と理解が追いついてくるとますます進捗が進みそうですね。

盤石な土台が育ってきたことで、一気に活動のフィールドが広がる人もいるでしょう。

また、2022年12月冬至の頃。

牡羊座に入室した木星は逆行が終わったばかりの水星とスクエア、成長の角度。

少し前の自分なら眉間を顰めていたようなことも受け入れられる心の余裕。

熱意への順応。協力体制の整い。今ならできる、やってみようかなという前向きな新規開拓。

水瓶座の意識は、自由人だとか天才的だとか言われますが

私の中では共鳴作用、人間が持つ思考の限界、発達した知性の適用。

見えない響きあいのなかで協力し合うこと

自分の限界の向こう側へと向かうこと

思考を持つ、人類の可能性を信じることが水瓶座の質。

自分にとって『絶対ありえない』と思う認識の向こう側の世界のこと。

現在、メンテナンスと課題をもたらす土星が金星との重なっています。

「発達」したことや「発信」したこと、自ら働きかけたことなどがかえって皮肉となり、窮屈で抑圧されるような思いを抱くこともありそうですが、最終的には『みんな違ってみんないい』を体感できるようなことに着地するための、前向きな成長痛。

離れていてもつながりを感じ合える、見えない周波数の触覚。

繋がり合う人たちとの縁、時間をかけて作ってきた信頼関係。

______

2023年1月23日午前7時59分、2022年8月24日から続いていた天王星の逆行が終了。約5ヶ月ぶりに順行へ戻りました。

当時18度だった度数が14度へ、引き続きノードに重なっています。

社会的な経済政策のような動きが見えるのは1月29日以降。

すでにインフラの値上げなどが相次いでいますが、1月後半から2月前半に関しては逆行中に起こった点検作用の結果が届きそう。個人というよりも社会全体の影響として注視が必要そうです。

まとめると、2022年全体を通して向き合っていたことの監査結果のようなものが続々と相次ぐ1月後半から2月前半にかけて、これらの出来事を通してようやく2023年の具体的な流れを組んでいけるのではないでしょうか。

〈もう少し辛抱が必要!なグループ〉

1992、3年生まれの水瓶座土星世代→2023年3月6日前後まで

💡2020年12月からの出来事の見直し

水瓶座・獅子座・牡牛座・蠍座 不動宮星座の後半度数に個人天体を持っているグループ(特に太陽、月、水星、金星、火星、ノード)→2023年3月6日前後まで

💡2020年12月からの出来事の見直し

山羊座・蟹座・牡羊座・天秤座 活動宮星座の後半度数に個人天体を持っているグループ(特に太陽、月、水星、金星、火星、ノード)→2023年3月24日前後まで(6月には逆行で再び冥王星が戻りますが…)

💡2008年11月28日前後、後半からの出来事の見直し

このグループの皆さん、メンテナンスの星・土星と、全てをひっくり返す一点集中型の星・冥王星がもたらす影響のラストスパートが3月まで、あと数ヶ月続きそうですが一生に幾度もない人生の転換期、波に乗れば良いチャンスになります。

もしも、私の文章を読んで

現状の自分では何もできない、何も変われない、何も起こらなかったらどうしようという焦りを感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはありませんと強くお伝えしたいです。

皆様を焦らせたり、不安にさせるようなことを書きたいわけではなく、むしろ広い気持ちで見通しを立ててもらえるような気持ちを込めています。

現段階の状況が、もしもわかりやすい事象では現れなかったとしても必ず変化は起こっています。それを信じてください。

それがあなた自身で受け取れるようになるまで、最適なタイミングを待っているだけです。

大切なことは、何が起こっても私は私、何があっても最良の流れで進んでいると信じること。ただ、それだけなのです。

「何が起こってもあなたは十分素晴らしい。」

今日も長い文章を読んでくださり、ありがとうございました。

今回は色々な仕事が立て込んでしまったこともあり更新が遅くなってしまったのですが優しい気持ちを寄せてくださりありがとうございました。

また、更新します!

淡の間

2023年1月7日蟹座満月

2023年1月7日午前8時07分

山羊座の太陽と蟹座の月が向かい合い、満月を迎えました。

満月を迎えた蟹座のサインテーマは、母性や子ども時代の記憶(月の年齢域 0~7歳頃)、安心する環境、家族、家・家系、ルーツにまつわるもの。

元々「月」を支配星にもつサインでもあるので、より潜在意識の中に眠る感情が浮かびやすい時期なのでいつもより情緒不安定になったり、体調に関してはむくみ、体のだるさ、胸の張りなどが起こりやすいかも。

または母との思い出、母方とのつながりの中で大きなカルマや運命、分かりやすく「母性」を意識するきっかけが起こる人も見えそうです。

向かい合う山羊座の太陽が示すのは父性、社会性、実績、精神的な外壁にまつわること、人生のカルマ、逃げられないようなこと。肉体部位では体の骨格そのものや歯を管轄するので古傷が痛みや、見えない傷や骨格の矯正のようなこと。

向かい合う太陽と月の真ん中に位置してTスクエアを形成する癒しの星・カイロンは、引き続き牡羊座に。男性性の癒し。行動力の助長。食わず嫌いの克服など。

急に出てきた課題・逃げられない問題を示す今回の満月の影響は、この満月以前 / 以降で大きく精神的なアップデート、認識の変化が思わぬ癒し・救済につながる暗示。自分の未熟さを一旦受け止めて、よしよししてあげる。

今、あんまり頑張りきれない人やスイッチが入らないように感じる人も多いと思います。今回の満月で昨年ぶんの疲れがどっと出ている人も。

今まで頑張りすぎた代償をリカバリーするお休みとして、充電が終わるまでは休んでOK。頑張れない時の自分のことも受け止めてあげましょう。

落ちるとこまで落ちれば、好きなだけ休んだらきっと、もうちょっとやってみようかなって気持ちがだんだん湧いてくるものだから。

(※人によっては冬至頃から年末年始〜1月18日前後の水星逆光が終わるまでの長い時間アップデートが必要な場合もあります)

山羊座の性質もとい土星の役割というのは、人が誰しも持っている自分の精神的外壁(こんなことはできない、怖い、向き合いたくない)という課題に向き合うための強さを教えてくれたり、それらの課題に向き合った後の成功体験から成る自信と解放感という愛情を与えてくれるものですが、

その体験は他の誰でもなく、自分自身で向き合わない限りは一生体験することができないものです。それに、その出来事は、大概の場合少し厳しい表情をしている場合が多いです。なぜならば、あなたがそれらの出来事を乗り越えられるか、逃げずにいられるかも含めて試しているからです。

ちなみにですが

幼い頃から過ごしてきた環境や認識の刷り込みや、思い込みのような呪いから真の意味で解放がなされない限り、自分の真の成功体験を感じられることはなかなか起こりづらく

成功の基準が過去の思い込みの中に存在しているので、どれだけ自分が頑張っても十分に何かを得ていたとしても『足りない』という状態が生まれたり、自分で『まだまだ至らない状況』を引き寄せることになったり

結果的に無力さを抱えたまま生き続けたり

『精神的な外壁の内側』で、もがきながら生き続けることになります。

過去の刷り込みや記憶、体験の中で生まれた認識のことを“インナーチャイルド“と呼びますが、インナーチャイルドの刷り込みが無意識に生まれやすいのは0〜7歳の時期こと『月の年齢域』と呼ばれる時期と言われています。

今回は月を支配星にもつサイン、蟹座の領域で起こる満月、

誰しも持っている潜在意識の領域に抱えていたものが溢れやすい星の運びですから、下記の項目のような影響が見られやすいかもしれません。

☑︎自分のインナーチャイルドを解放するためのきっかけ

☑︎破壊的な現象を通して(ある意味ショッキングな事象)を通して純粋さを取り戻す

☑︎一旦終わりにして、何かを新しく始める

☑︎「振り切って」みる

☑︎こわいなあ、いやだなあと思っていることに着手する

☑︎比較対象のいない自分を生きる、と決める

それらの出来事を通して、きっとあなた自身が持つ純粋な可能性を取り戻すことができるはずです。

社会における問題で言えば、少子化問題の対策や国全体の教育問題そのものに着手する場合もあります。そういえば太陽星座・蟹座の東京都知事、小池百合子知事は所得制限に関係なく全ての18歳以下の子どもへの継続給付金を検討する姿勢を見せたことなどもタイムリーなニュースですよね。

_______

加えて現在、山羊座の位置では水星が逆行中。

冥王星という魂の領域と、水星という精神と肉体の繋ぎ目のあわいで起こる逆行(監査・点検)の作用は、自分の外側と内側の矛盾をなるべく無くすよう内面的統合に至る前の課題を示します。

簡単に言えば潜在的に考えている部分と表面的な行動の矛盾を埋めるためのきっかけに見舞われたり、ごまかしが効かないような状況に追い込まれる人もいると思います。

今回の逆行の影響は個人レベルでは収まらず、社会や国家レベルでの骨組み・構造についてメスが入る場合も考えられますが、なんにせよ今年の3月24日に冥王星が水瓶座に移行する前の毒だし、新陳代謝のようにさまざまなジャンルでの世代交代が相次ぐでしょう。

12月29日から始まった逆行は1月18日に終わります。

以降2月1日、2月14日付近と何段階かにかけて逆行中に起こった出来事を再確認するようなきっかけも。

または、人によりますが2008−9年、2018−19年ごろに体験した自分の体験が次のステージに進むフェーズを感じるような、まるでシーズン1からシーズン2への移り変わりのような運び。

これまで明かされなかった『シーズン1に誘われた理由、謎の解明』というスピンオフ的体験(?)を感じるかもしれません。中でも山羊座土星期生まれや太陽、アングル山羊座もしくは蟹座持ちの人は特に運命の運びや因果、自分が運命の流れに沿って生きてきた答え合わせのようなことを強く感じることがありそうです。

共通して今回の満月付近で起こりうる事象・現象・体験から生まれるのは、自分の中にある純粋ではない思い込み(呪いに近いようなもの)を払拭したり、自分をあらためて育て直すような、自分の中にある『絶対』の認識を上書きするためのポジティブな破壊の体験のようなことなのかもしれません。

アセンダント=自分を示すサビアンの度数、『卵から生まれた子ども』と

月=潜在意識を示すサビアンの度数『知識と生命に成長する微生物』

併せて考えてみると、卵から出てきた雛鳥が初めて体験した絶対的な存在、概念、親なるもの(※みなさんの中にある思い込みのことだと捉えてみてください)を上書きするための必要なプロセスがそれぞれ必要な現象を通して起こるのかも。

または山羊座ー蟹座ー牡羊座ラインで起こるTスクエアの配置の中、欠けた一辺である「天秤座的作用」のことを考えると、自分の近くにいる人間関係やパートナーシップ・仕事を含む大人関係も含めた関わり合いの中から成長のきっかけを得ることもあります。

💭現在の自分がどんな人のそばにいるか?

💭どんな関わりかたをしているか?

💭その人との間に摩擦のようなことは起こっていないか?

などをなるべく客観的に確認してみるのも良さそうです。

OTD会員の皆さんは過去のアーカイブ「思考の力」を確認して、他者を通して起こる投影の見直しをしてみてほしいです。

または、これまで考察を読んでくださった皆さんの中で「全く思い当たる節がない」と思う方もいるでしょう。

それでも、全く関係のないことはありません。

なぜなら、誰でも平等に天体の運びは生じているものですし

焦らなくても必要な時に必要な運びがあります。

そして案外、大切なことは灯台下暗し的に思わぬところに転がっているものです。

自分の身の回りを整理することや、後回しにしていることに手をつけるのもいいですね。そして何より、なかなかやる気スイッチが入らない人は好きなだけ休むことも大切なことだと思いますので・・・!

皆様にとって、必要なアップデートにつながるきっかけや良い運びがありますように。

長い文章を読んでくださりありがとうございました。

淡の間