2023年5月20日牡牛座新月

2023年5月20日午前0時53分、牡牛座の新月を迎えました。

ここ数日、ずっと続いていた火星と海王星のトラインに冥王星との180度。おまけに木星とのタイトなTスクエアで緊張感抜群。

今回の新月は3ハウス、コミュニケーションや身近な環境、関係性。友人関係。知的好奇心や新しい学びの環境などを示す部屋で起こりました。

サビアンシンボルは【牡牛座29度 テーブルで働いている2人の靴職人】

牡牛座最後の度数から双子座領域への橋渡し。新旧の交代を示唆するシンボルが示すのは、先日5月6日の満月付近から浮上したテーマに対するアンサー&レスポンスのようなヒントたち。

先日5月6日の蠍座満月に示されたテーマは新しい収入源、才能の使い道、お金の入り口、体調の管理(体質の変化)などでしたが、

この満月の付近に決心した

然るべき収入のための新しい学び、人間関係の変化、興味や関心のあることに対してある種の“吹っ切れ”が起こったり、“本当に興味のあること“に対して本気で向き合う運びが起こります。

あとは、普段霊感の強い方や敏感で繊細な感覚を持っている方々は、今回の新月付近で視界がぐらつくような強烈な眠気や体調不良、耳鳴りや頭痛。普段のコンディションとの変化に戸惑いを覚えたかもしれません。

火星が象徴するのは、トラブルや衝動性、攻撃性、欲望。

海王星は夢の世界への誘いや、陶酔、曖昧さ、海そのもの。

冥王星は根底からの刷新と強力な破壊力。

木星は拡大、発展作用、正義。ドラゴンヘッドとの重なりによる木星食では、世間的に影響力のある人物の翳りや世間的集合意識に対する新旧交代の作用など。

大きな影響力をもつ天体たちがそれぞれの意識をぶつけ合って入り乱れたなんとも騒がしい新月でした。国内でのトラブルの頻発に加えて地震の多発はまだまだ用心が必要です。

そのほか、地盤という意味ではあらゆる社会構造の膿出しや整合性が合わない部分の整頓。

成長のために起こった衝動という歪み。

(この新月の近辺で体調が悪くなった方は、特定はできませんがなんらかの体調不調があるかと思いますので検査をされたりなど、身体をお大事になさってくださいね)

そして、賛否両論がある件とは思いますが・・・

この度の国際サミットにおいて、各首脳陣が広島に集う光景は現在水瓶座の元にある冥王星によって導かれた運びなのか、第二次世界大戦時からの歴史がようやく一区切りしたような答え合わせ感を覚えます。

冥王星という星は、破壊と再生の星。

時代の中で不要なものを壊し、また新しく生まれ変わらせる刷新の役割を担います。

英名はPluto 。核燃料であるplutoniumは、土星外惑星の発見順にちなんで原子が発見された順番に天王星(uranium)、海王星(neptunium)、そして最後の冥王星から引用された名称と言われます。

第二次世界大戦の渦中、冥王星は獅子座の位置にありました。当時の日本は“国家の太陽“を失うように戦いに敗れ、その後はGHQの統治下において数十年をかけて奇跡の復旧を果たしました。(ちなみに獅子座の支配星は太陽です)

戦争の終結から約80年の時を経て、時代の変容を促す冥王星が獅子座の対極の星座である水瓶座の元に配置されたタイミングでG7の首脳陣と現在も戦争の渦中であるウクライナ国の大統領らが共に当時の敗戦国である日本へと集い、今後の世界の勢力図の明確な線引きと協力体制を確認するかのような事態が起こることを誰が想像できたでしょうか。

日本から見て今回の新月のラインはロシア・中国・台湾を通過しており、個人的には正直何が起こるか気が気ではなかったのですが…このまま無事にサミットが終結することと、そして何よりこれからの世界情勢がとにかく平和であることを信じてやみません。

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満月前の5月17日に拡大と発展を司る星・木星が牡牛座に移動しました。

木星は幸せの星と呼ばれています。多くの牡牛座生まれの人は「いよいよ今年の私たちには幸運がやってくる!」と喜び勇んで待ち望んでいたかもしれません。

牡牛座が示す領域は、所有にまつわること、お金や財運、肉体、肉体による感覚領域のこと。

物事が持つ本質的な価値。才能がもたらす生産性。感覚に訴えかける美しさ、全身で感じることができる生きる喜び、命の尊さ。肉体の健康あってこそ体験できるこの世界の快楽、すべて。

新緑の季節に緑が伸びゆくように溢れんばかりの欲が咲き誇るような牡牛座領域における木星の影響。

木星。この星の働きを、私はよく『Googleマップで細い路地を拡大すると、いろんな道が見えてくるけれど同時に画質が荒くなりますよね』という様子に例えて表現します。

「対象」を広げて拡大させてくれる木星の働きは、確かに畑の栄養のように然るべき成長をサポートしてくれますが、目を逸らしていた部分にもスポットをあてて逃げ道を塞ぐように現実を見せてくれることもある。

自らの父親であるサタルヌスのカルマを払拭させてオリュンポスに平和をもたらしたゼウス(木星)のごとく、形骸化していた部分を拡大鏡のように見せてくれるのもまた木星の働き。

振り返って2018年から牡牛座に滞在していた革命の星・天王星の働きとあいまって、これから2024年にかけては世界的な通貨の変動やキャッシュレス化の加速、そして不動産を含めてあらゆるものの値上げは避けられなくなるかもしれません。あらゆる意味で、これまでのツケといいますか・・・整合性を測るための賃上げが余儀なく起こっています。

今、読者のみなさんにとって「いつか欲しい」と考えているwish listがあれば2023〜2024年までに購入しておくのがよさそうです。なぜならば、今後安くなることはなく今が一番安いから。牡牛座という、価値のあるものを見直す星座の元でモノの価値をもう一旦省みて本当に必要なものを揃えましょう。

そもそも牡牛座サインは、物質そのものや価値のあるものを示す領域ですので、この時期の投資価値のある買い物は実はおすすめ。長い目で見て、自分にとって良い投資になるか否かを見極めて行動すればOKかと。「なんとなく欲しい!とりあえず買っておこう!」という衝動買いは避けて。あとはとにかく、食欲や物欲が爆発します。 1年間ですっかり見た目は大きく、財布は軽い状態にならないようにしましょう。

木星は法律や司法、不動産などを示す星でもあります。法律を絡むお金のこと、報酬にまつわることもテーマに浮上。今まで見て見ぬふりをしていた部分には早いうちに向き合っておいた方が間違いなく自分のためになるでしょう。上手く流れに乗れば投資をしているみなさんや物件の購入を検討中の方々にとっては良い風向きになるかも。

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今回、ICという基盤や土台を示すラインは双子座を通り、そこには小惑星ジュノーが位置します。

ジュノーは神話においてゼウスの正妻。彼女は大変嫉妬心の強い執念深い女神で、夫婦関係のシナストリーでは互いの絆を示すポイントになる場合もありますが、今回の新月では小惑星ジュノーがASC近くの土星と衝突するようなスクエアの角度を形成します。

ちなみに、双子座のジュノーはコミュニケーションや対話の重要性に対しての主張などを象徴すると言われます。

今回、双子座のルーラーである水星は逆行を終えたばかりで、世間的な影響力を示すドラゴンヘッドと重なっていることからも、今回の新月付近に起こった報道などが今後の社会において印象的な意味合いを示すことを意味したり、ジュノーが言わんとする強い主張が今後の社会構造を変えるための非常に大きな影響をもつ場合があります。

ジュノーは今回、火星と木星とアスペクトを形成していた水瓶座の冥王星とも緩いトラインのアスペクトを形成していました。

少々センシティブな話題ですが、5月2日の冥王星の逆行以降今回の新月付近で芸能界を中心に暗黙の了解のようなことや業界全体の闇を暴くような衝撃的な話題が相次ぎました。

先ほど正義と拡大の星である木星の元型である全能の神・ゼウスの例を出しましたが、水瓶座の神話といえばゼウスに寵愛された美少年であるガニュメデスの話をご存じでしょうか。

彼のあまりの美しさに心を奪われたゼウスはオオワシに化けて彼を攫い、連れさらわれたガニュメデスは瓶に注がれた神の酒・ネクターを神々に注ぐ下僕(給仕)にされたのです。

彼にはその後、永遠の若さと美しさと不死が与えられたとか、最終的にはゼウスがいつも彼を見つめていられるように星座にしたとか、急に息子が攫われて悲しむガニュメデスの両親のために星座にしたとか。ガニュメデスのもつ水瓶の中にある生命の水・ネクターがナイル川信仰の始まりになったとか、水瓶の中のネクターが溢れる時にこの世界が浄化されるなどその神話がさまざま残されています。

絶対権力をもつゼウス(木星)に攫われ、永遠の若さと引き換えに神々の給仕にさせられた若く美しいガニュメデス(水瓶座)の神話を知ると、若く美しく弱い存在が権力の元で逆らうこともできず無理やり従事させられることなど、まるで現在起こっている状況の根底にあるアーキタイプそのもののよう。

今回、牡牛座(お金、肉体欲を示す)の元にある木星と水瓶座の元にある冥王星が衝突することは表在化している現在の問題の全てを一旦取り壊して新しく再生させる作用を働かせるばかりではなく、言わすもがな求められているのはただ謝罪するだけでは止まらない問題の根本的解決。そうでなければ意味がない。

綺麗事抜きで、誰かの犠牲の上に成り立つ喜びや幸せなどこの先長くは続く訳がないのだから。

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最後に。

ありのままの自分を愛するとか、受け入れるとか。簡単には言われますが、なかなか簡単なことではありません。それでも、今後の宇宙の星回りにおいてごまかしや嘘は一切通用しなくなるでしょう。

だからせめて、自分にだけは嘘をつかずに。

後に引けなくなっている状況を自分から勇気を持って顧みること。

そして、伝えたいことは「伝えようとしなければ伝わらない」ということをもう一度考えて見てくださいね。

少し先の話になりますが、現在夢や陶酔を示す海王星は支配星である魚座の元にあります。今後2025年、牡羊座位置へ海王星が動く頃。まるで夢の世界が終わりバブルが弾けるように“目を醒めるようなこと“が起こります。コロナ禍以降一気に増えた自分ビジネス系や謎のゆるいスピリチュアル系、占い師、ふわふわと出どころのわからないような足場の危うい玉石混同の界隈はAIの影響も含めて戦々恐々。(むろん、私も含め)2023年以降の魚座土星期、まだ始まったばかりですがいろんな意味でまだまだ浄化作用は大きそう。。

今回の新月の考察が良い意味でみなさんの認識のアップデートの助けになったり、新しい学びのあと押しになれば幸いです。

何より無限に長くなってすみません!!文章にするのに時間がかかった&新月の影響がきつすぎてやっと人間の生活に戻ってこれました…

いつも読んでくださりありがとうございます。

それでは!

淡の間より

2023年5月6日蠍座満月(月食)

2023年5月6日午前2時32分

蠍座で特別な満月、月食を迎えました。

満月のテーマは

「命の尊さ」「受け入れること」

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※2022年10月25日蠍座新月の影響はこちらから

https://aynoma.jp/wp1/wp-admin/post.php?post=1578&action=edit

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今回の満月の体感は、まあまあしんどい!

眠い、生理不順、頭グラグラ、モヤモヤ、結構あると思います。

満月のサビアンシンボルは蠍座15度【5つの砂山の周りで遊ぶ子どもたち】

☑︎純粋な競争心、本能的な能力を生かしていくこと

☑︎まるで子どものように、素直な欲求に従うこと

☑︎「登りたい山(目標)」を見つけ、遊ぶように挑むこと

この満月は昨年の10月25日の新月(日食)から続くストーリーの続きです。抗えない運命の流れに観念し、ようやく腹を括って「受け入れる覚悟」ができたようなこと。

8ハウスに月、向かい側の2ハウスに太陽。運命のポイントでもあるドラゴンヘッドとドラゴンテイル(ノード)が重なる特別な満月。

現実世界と非現実世界

形あるものと、形のないもの

それでも変わらずにそこにある 引き継がれて続いてゆくもの

2ハウスは才能、能力、生産性を司る世界 

自発的に動かしていく領域

8ハウスは報酬、継承、受容、一体化する世界(病気や死、遺伝なども)

受動的に働く領域

適材適所、分相応の場所への配置転換や精算。

受け入れざるを得ないことを降参するように受け入れること。

自分の才能、能力の再発見、発掘。

その能力を使って受け取っていい。稼いでいい。認めていいと受け入れる。

才能を通して報酬(結果)を受け取ること、そのシンプルなサイクルを動かし始めることで生まれる成功体験。

あるいは、前世の自分との約束を思い出すようなこと。借り物の器(現世)である肉体を通して体験できることを全力で向き合う、というミッションを思い出すことに繋がるかも。

というより、そろそろ本気出せよ!!と、お尻叩かれるどころか目が覚めるまで閉じ込められて(笑)

本気出すまでその部屋から出てくるなよ!!!

とでも言われているかのような、運命の本気具合に笑えてくるような展開の人もいるんじゃないでしょうか。実際はね、全然笑えないんですけどね。

2週間前の新月からこの満月付近にかけて、体調の悪化や病気の発見、思わぬ怪我などを通して肉体や命の尊さを感じることがあった人。不謹慎な物言いではありますが、8ハウスは命が繋がる場所。病気や死を示す部屋でもあります。心の準備が整わないままに運命の流れに乗って、現世的な肉体でのつながりが絶たれることもあるかもしれません。

(あるいは借金やお金問題、表沙汰にできないような秘密の問題など)

生きているということ、それは奇跡以外のなにものでもないですね。

そんな大切なこともありふれた日常の中で尊さが薄れてしまうほどに現世は厳しいもの。

それでもこの現世にまた生きると決めて生まれてきたあなたの魂は、今回の人生で一体何を望んで生まれてきましたか?

生かされた命の使い道について改めて考えさせられたり、生きながら生まれ変わるような体験をしたり。八方塞がりのような状況を抜け出すために観念して降参するような、いずれにせよ大きな大きな運命の流れの中にいることを実感できるのも、生命力・生死を司る天体の支配を受ける蠍座の月らしい影響なのかもしれません。

8ハウスの話、ちょっと怖く感じるかもしれませんが、新しい命の始まりや、家族を迎えることもまた「継承」のハウスがもたらすこと。自分の愛するひとへ与える影響力などもまた同じ。悪いことだけじゃない、終わりは始まりです。

金銭、所有、継承を示すサイン(牡牛座と蠍座)で起こる今回の満月は、社会的なインフラや構造、金銭面に対する影響も大きく、ここ数年かけて整理されてきた計画がようやく表に出てくる頃合いでもあります。

現在逆行している水星や、天王星、そして5月17日からスタートする木星が一気に牡牛座に集合する2023年の初夏以降、世の中の金融システムがさらに大きく揺らぐだけでなく世界のインフラや地盤、所得格差や物価などにますます大きく影響を与えることになるはずです。

おそらく今後、物の値段が下がることはなく、今が最も安い状態とも言えます。

プロダクト好き、小売業や消費者含めて全ての「物質・お金」に関わる人間にとっては首を絞められるかのような感覚ですが、激動の中でますます物質の真価が問われていきます。

牡牛座天王星の影響が物の価値やお金のあり方、所有の価値観をこんなに大きく変えるとは思いもしませんでした。

究極、それが手に入らなかったとしてもあなたの価値が変わることはありませんが、いつか欲しいものは今買っておけということですね。

欲しいなら今のうち。出会ったらその時。そういった勢いが重要かもしれません。もしかしたら、まだ手の届く範囲だった・・・と言えるのは2023年が最後になる可能性すらありますから。

怒りや衝動性を司る星・火星と、発展と拡大作用を司る星・木星の葛藤。

行き場のない不安や、怒りは発散不足からくる欲求不満がもたらすもの。

「心の海」が荒れ狂うように落ち着かなくなる時、いつも冷静な人も無性に落ち着かなくなったりイライラしたり、我慢や自制が効かなくなるようなことがあるかもしれません。

不安な時、怖い時、大人だからって変に冷静になろうとしたりしなくてOK。

あー怖い!あーいやだ!

声に出してみるとスッキリしたり、笑えてきたりしますよ。

なんだか最近モヤモヤするな〜という人は、爆発する前に吐き出してみること。

声に出すのが難しい人はノートに書くことも効果があるので是非お試しを!

(どんな汚い言葉でもいいので、いらない紙に書き殴ってポイしましょう)

満月時のアセンダントサインは魚座、サビアンシンボルは魚座16度【復活祭の歩道】

MCサインは射手座、サビアンシンボルは射手座22度【移民の入国】

あなたが本来持っている生命力(才能)を存分に使うことで、あたらしい世界の扉を開くような、運命をあえて受け入れる強さを試される、

そんな特別な満月の日。

どんな皆様にとっても学び深い素敵な運びがありますように。

長い文章を読んでくださりありがとうございました!

最後になりますが、これから夏至にかけてまた大きな地震や災害、世間を揺るがすようなニュースが増えてきます。ニュースを見て怖い気持ちになったり、心が揺らいだり、ざわざわした時。

大きく深呼吸した後で

「なるべく後悔しないようにするならできることは何かな?」

と考えてみてください。

そうやって日々の選択を充実させたり、心の安寧を取り戻しながら一緒に前に進んでいきましょう。

それではまた!

淡の間

⭐️今回の満月のこと、Podcastでも軽くお話ししたのでよかったら聞いてみてね