『淡の間とわたし』 第4話 平松モモコさん × 淡の間

『淡の間とわたし』
第4話
平松モモコさん × 淡の間


淡の間が「いま話を聞いてみたい人」を毎回ゲストに呼び、対談を進めていくマガジン『淡の間とわたし』。


今回のゲストは雑誌『マーマーマガジン』や書籍のイラストレーションを手掛けている事でおなじみのイラストレーターの平松モモコさん。今回も事前にお答え頂いた「22の質問」の回答の内容も交えつつ、東北⇄岐阜でのZOOM通話を通して行われた約1時間のリモート対談。本日から3週に分けて公開いたします。それぞれの自宅からリラックスした状態で行われたふたりだけのトークをどうぞお楽しみください。


平松モモコさん(M)
淡の間(A)

画像1

A「モモコさん、よろしくおねがいします!」
M「よろしくおねがいしま〜す!」
A「本当はね、モモコさんの所に行けたら1番いいんですけど…昨今の情勢が情勢なので行けなくて…。でも、パーラー四月で毎月顔合わせてるのはすごいですよね!」 
M「そうですよね!」 
A「しかも毎回丸裸にしてるしね」 
M「うんうん。確かに」  
A「ちなみに今回、私が新しく立ち上げようと思っているwebマガジンが、『もっとリアルなことを知りたい!』というコンセプトで」 
M「おっ、そうなんだ」 
A「作り込まれたものもすごい綺麗なんだけど、作り込まれた雑誌のページよりもその人のバックの中身だとかポーチの中身だとか、パーソナルな情報の方がつい読み込んじゃうんですよね」 
M「わかるわかる」 
A「むしろそういうとこだけ読みたいなって思ってて。だからこのインタビューを通してモモコさんのよりリアルなところを引き出せるといいなって思っています。見せつけるためのものっていうより、その人のリアルさが出るようにしたいなーって思って。他人のパーソナルな部分への興味ってどこからくるものなのかな?思い返せば昔から好きなんだけど。今回書いてもらった『22の質問』って、子どもの頃のサイン帳みたいじゃないですか?」 
M「あー!そうだね!お別れの時のでしょ?」
A「そう、お別れの時に交わされがちですよね。わたしの時はお別れの時だけじゃなくて日常で乱発されていたんですよ。サイン帳が!」 
M「へー!そうなんだ!」    
A「そう!その頃から、その人それぞれのプロフィールを知ることってすごく面白いなって思ってて、ついにはマガジン化してしまいそうな勢いです」 
M「うんうん」 
A「ちなみにモモコさんはどうでした?今回の質問たちを書いてみて」 
M「すごく楽しかった!これいくらでも答えられそう〜って思いながら書いてた。」
A「嬉しい!」 
M「50個くらい書ける!って思いながら書いてた」 
A「この質問の中で特にどの項目がお気に入りですか?」
M「どれだったかな?でもすごく沢山書いてるのはおそらくベッドカバーのことと、最近買ってよかったものかな」 
A「あ!Teklaについてのこと?」
M「そうそう。あとはふきこさんについての話と、ふきこさんへの印象の話と。あとは、う~ん、Podcastがすごく好きってところの話が1番覚えてるかも、なんか、いっぱい書いた!」 
A「嬉しいです。じゃあ今日はそんな感じの話しますか。あとは、やっぱり『珍味潰し』の話したいんですよ」 
M「あ、そうだね」
A「詳しい読者の人たちは思ってるんですよ、モモコさんって結局『珍味潰し』で何をしたんだろう?と」
M「ははは。あー!そういうことー!そうかそうか」 
A「珍味潰しによって見えてきた景色はなんなのか、みたいなね」
M「うんうん」 
A「あとは、『そもそも珍味潰しってなに?』っていうところから入らないといけないんですけどね」 
M「確かにね」 
A「あとわたしに聞いてみたい質問の…『情熱と行動力の塊』と『好きな香り』と『女性像』ってあったじゃないですか?」 
M「うんうん」 
A「それを、モモコさんにも同じ質問をしたい!」  
M「わかりました!」 

目次

  1. 二人の馴れ初め、出会い
  2. 1年前にモモコさんが受けた、淡の間によるカウンセリング
  3. モモコさんの『珍味潰し』
  4. モモコさんによる『22の質問』
  5. イラストレーターになったきっかけ


二人の馴れ初め、出会い


A「まずはじめに、馴れ初めというか…繋がりについて話そうかな。モモコさんは何がきっかけでわたしを知って下さいましたか?」 
M「わたしはね、確かインスタグラムで…」 
A「うん」 
M「なにがきっかけで淡の間さんのインスタグラムに辿り着いたのかはちょっとぜんぜん覚えてないんだけど、なんかインスタグラムのトップページというかアイコン?アイコンと『淡の間』っていう名前が気になって。『なんだろこれ?気になる…』みたいな感じで」


A「ふふふ」 
M「どうやらなんか占いっぽいぞ、みたいな感じで」 
A「あはは」
M「なんとなく、なんとな〜く惹かれて。で、フォローして」 
A「うん」 
M「それでだったかな?なんかとにかくやっぱり、ネーミングがすごいなって思ったんですよね」 
A「『淡の間』っていうネーミング?」 
M「そう、ネーミングと、あのアイコンの色とのマッチングがすごいなって思って」  
A「へー!」 
M「結構視覚から入っていくタイプなんでね、わたし」 
A「うんうん」 
M「それと、あの日々の投稿が面白かったの。それで、(モモコさんのことを淡の間が)見てくれてたっていうのもうれしくて、ちょっと応募してみよう!と思って。なんかすぐソールドアウトっぽかったので、応募開始したら速攻申し込みました」 
A「そうなのか!嬉しい。わたしがモモコさんを知ったきっかけは、マーマーマガジンなんですけど。あの三部作のシリーズの装丁が素敵だなと思っていて。。うつくしい自分になるやつ…」
M「はいはいはい。『あたらしい自分になる本』のシリーズ」 
A「そうそう。あの装丁がすごく好きで。この装丁って誰なんだろう?って気になっていたんですが、それが平松モモコさんだったんです。」 
M「うんうん」 
A「他にも、挿絵を沢山描いてたじゃないですか?でも、挿絵のイメージと装丁のイメージが、わたしの中で違う人物みたいな感じがしていました。タッチというか、風合いを使い分けているのかなって。だからいろんな顔をもってるひとなのかなと勝手に思ったのがきっかけで、気になる存在でした」 
M「うんうん」 

https://www.instagram.com/p/Bg5j-hkD9aI/embed/


1年前にモモコさんが受けた、淡の間によるカウンセリング


A「それで、モモコさんにインスタグラムをフォローしてもらった時、すごく嬉しくて!DM送りましたよね、私」
M「あっ頂いた!それ、とても嬉しかったです、わたしも」  
A「本当ですか!わたしも嬉しかったのでお礼を伝えたかったんです。それから初めてカウンセリングしたのがちょうど一年くらい前ですよね」 
M「4月だね〜確か」 
A「ね、そうですよね。で、モモコさんのことを初めてカウンセリングした時に、わたしがね、ホロスコープの内容を総評して『珍味潰しをしろ』って言ったんですよ」 
M「ふふふ、そうだったね!」 
A「で、なにをもってそれかっていうが気になるところですよね・・・というか、ホロスコープとか占いとかはこれまでよく体験していましたか?」 
M「いや、ほとんどしたことなかったのよ!今まで。まずセッション自体を受けたことがそんなに無くて。5本…5本も受けてないですね」 
A「意外!勝手に意外です。なんか、マーマーマガジンの冊子を描いていらっしゃるから、色んなセッションを受けたことがある中でも厳選した上でわたしのカウンセリングを受けて下さったのかなって思っていました。実際のカウンセリングでもそのお話を聞いたので『あっ意外と(受けたことが)無いんだ!』って思いました」 
M「そうそう(笑)」 
A「純粋な驚きでしたね。それで、モモコさんの勝手な印象が自由で柔軟なイメージなのに、それに対して本人が、言葉を選ばずに言えば『閉鎖的』だったり」 
M「ほほほ。実はそうなの」 
A「そう、閉鎖的で、すごくこう…内向的な感じがして。」 
M「うんうん。」 
A「ただ、その理由が、自分の中で完璧さを求めるがあまり『だったら、しない方が良い!』に寄っちゃってたんだよね」 
M「あー、そうそう。そうなのよ」 
A「それが多すぎるからこれは勿体無い!って思ったので、『手を出したくないこと』とか自分の中での未知数な物事、ポジティブにチャレンジ出来る方法はないかなーと思ってわたしが思案した結果が、『珍味』。珍味的なものって、食べるまでは抵抗があるんだけど、一度食べてみると、癖になったり、『意外と美味しいんだ!』っていう体験になりません?こう…珍味を克服した達成感と、『意外といけるんだ!』っていう発見があるじゃないですか。食べものに例えた場合の話なんですけど」 
M「うんうん」 
A「そんな感じで、モモコさんの身の回りの『未知数の出来事』を潰していってほしい。要は『案じすぎずに体験していって欲しい』なって思ったから『珍味潰しを楽しんで下さい』っていう表現になったんですよね」
M「はいはい。そうでした」
A「そしてその後、結構潰しましたよね?珍味を」 
M「潰しましたね~!」 
A「ははは」 


モモコさんの『珍味潰し』


M「まず、手取り早いとこから潰していきましたよね。」 
A「マッチングアプリしたよね」 
M「マッチングアプリはもうね、そのセッションが終わった日にすぐに登録しました」 
A「素晴らしい!そして、移住しましたよね」 
M「移住した!東京にしか住んだことなかったんだけど、岐阜県美濃市に仲の良い方が住んでいたので」 
A「うん」 
M「とにかくね、わたしも行動範囲がすごく狭いので」 
A「うんうん」  
M「誰か知り合いのつてで住むとか、例えば、そういう知り合いすらほとんど居なかったので。普段しゃべる相手もそんなにいないんですよ。唯一しゃべりたいなっていうことがいろいろあったり、お話するのが楽しかったのが服部(みれい)さんだったので。というのと、あとはすぐ想像がついたんです。『住む先』と考えた時に」
A「移住のタイミングというか、スピード早かったですよね、あの時」 
M「早かった!」 
A「ね!ビックリしたもん!」 
M「そうだよね。4月のセッションから3ヶ月後くらいかな?たぶん」  
A「夏くらいにはもういましたよね?確か…」  
M「そうそう。住んでた」 
A「あっという間に住んでましたよね。えっなんて行動が早いんだろう!ってなったことももちろんですが、その体験をモモコさんがインスタでシェアして下さったこと。その反響の大きさにもびっくりして!本当に」 

https://www.instagram.com/p/CAXQw2XFh6Q/embed/


M「そうだったんだ!自分にはその反響ってとくに感じていなかったからびっくり!」 
A「モモコさんには来なかったんですか?!」 
M「そう、なんにもこない!ただ、ふきこさんにそのことを言われて、あのほら、インサイトみたいなの見たんですよ。インスタの。そしたらすごい数のお気に入り数でした!あの記事が!」 
A「あはは」 
M「みんなやっぱり自分自身の内面や未来のことに関心があるんだなーって思って」  
A「なるほど。すごかったですよ!わたし一時期(カウンセリングの)ご新規様を停止していた時期はあったんですけど、その中でもご新規様のほとんどが『平松モモコさんの投稿を見て』という人が多くて。モモコさん似顔絵屋さんやってるじゃないですか?」 
M「うんうん」 
A「プロフィール画像がモモコさんが描いた似顔絵に設定している人の多さ、みたいなのとか」 
M「へー、すごいね!」 
A「あとは、リアルにモモコさんが紹介してくれた方たちも結構いたじゃないですか?」 
M「うんうん、いたいた」 
A「結構ね、営業部長的な感じでした」  
M「わたし営業部長向いてんのかもしれないね、もしかしたら」 
A「はい!うふふ」
M「でもね、自分のこと宣伝するの結構苦手なんだよ」
A「わかるー。わたしもなんですよね、こう見えて」 
M「そうなの、なんか人のさ、あのー、お店のものとか。そういうものはすごくアピールするの上手なんだけど、自分のものとなるとなんか…『あっ、なんかこういうのもありますけど…』とか言って、すぐ戸棚にしまうみたいな感じ」
A「あはは。でも、でもわかる気がします。モモコさんってすごいこう…防御線みたいなのを張りますよね」 
M「そうなんだよね。だから、ここから先の珍味潰しはそこかなって思ってる」 
A「うーん。怖いのかな、怖いんですかね、やっぱり」 
M「怖いっていうか、なんか…なんだろう。怖いってのもあると思うし、あとなんか自分のこととなると、『ここがいいよ!』とか、なんかセールスポイントがよくわかんない、みたいな」
A「ああー!自分のこととなると、ね」 
M「そう!」 
A「人のいいところとか、そういうところは結構いっぱい出てきちゃったりするけど、いざ自分のこととなると、語弊があるかもしれないけれど、おこがましさだったり、気恥ずかしさがあるんです、実はわたしも」 
M「ねー!そうなのよ。わかる。それがね、日本に生まれ育ったせいなのかな?よくわかんないけれど」
A「わたしはモモコさんに対して『珍味潰し』って使ったんですけど、それっていま結構、万人に必要な言葉なんじゃないか?って思ってる」  
M「うんうん、確かに」 
A「取りあえず、食べてみないとわからないんだから食べてみて、そしたらそれがすごく癖になるかもしれないし!」
M「うんうん」 
A「やっぱり、不味かったって終わるかも知れないけど、でもやっぱり食べてみないとわかんないじゃん!って事を伝えたい」 
M「うんうん、確かにねー」    
A「みんなに珍味を超える体験をしてみて欲しいなって思ってます」 
M「そうですね。良かったですよ、本当。やってみて欲しい。あと、『珍味潰し』っていうネーミングがやっぱり素晴らしかったんですよ!」
A「えへへ」
M「本当に!」   
A「よくもまあ、って感じですよね」 
M「よく出てきたよね!『珍味潰し』って言葉が」 
A「そうですね、あの時、なんか降ってきたのかも。神様が」
M「へへへ、ほんと!」
A「その後、いっぱい頼まれましたもん!『わたしにもモモコさんの“珍味潰し”みたいなキャッチコピーをつけて下さい!』って」 
M「あはは。結構プレッシャーだね」
A「欲しがりさんがいっぱい来ちゃいました」
M「あはは」  


モモコさんによる『22の質問』

A「モモコさんが『22の質問』に沢山書いてくれたのすごく嬉しかったです」 
M「うん!」
A「特にね、わたしが個人的にすごく聞きたかったのが、このコスメポーチの話!」
M「おおー!」 
A「モモコさん、メイク屋さんをやってたじゃないですか?」 
M「うん。やってた、やってた」 
A「あれが、可愛い~楽しそ~って思ってたんです」 
M「うんうん」 
A「実際にすごくやってもらいたかったんですけど、何がきっかけでメイク屋さんをやるようになったんですか?」 
M「それはねー、ある日、服部さんと、よくモーニング食べてたんですよ、喫茶店で」 
A「モーニング?」 
M「そう。岐阜とか名古屋の方ってモーニング文化があるんですけど」
A「うんうん」 
M「喫茶店で朝食べるみたいな文化がすごくあって、そんで食べ終わってもう店出ようか、みたいになった時に、服部さんが『口紅持ってくるの忘れちゃった!』って言って」 
A「うんうん」 
M「じゃあわたし持ってるのお貸ししますよ、どうぞーみたいな。これきっと似合うと思うからどうぞーみたいな感じでやったら」
A「うん」 
M「それを付けて服部さんが家に帰ったら、すごく旦那さんに好評だったらしくって。お顔が」 
A「へー!」 
M「で、『じゃあ今度全部メイクして!』という流れになって」 
A「うんうん」
M「で、やってみたら、すごくなんか…なんて言うのかな?例えば、メイクさんがしてくれたメイクの顔もなんかいいんだけど、それってちょっと綺麗に完璧になりすぎちゃって、日常では気恥ずかしい…みたいな感じなんだけど、これくらいだったらなんか日常に馴染んで丁度いい感じ!みたいになったんですよ」 
A「あー!なるほど!」 
M「それが好評だったので、じゃあちょっと似顔絵屋さんの時とかにやってもらいたいっていう人もいるんじゃないかな?みたいな感じで始めて、やってみたら、思いの外メイクについて苦手意識がある人も多くて」 
A「うんうん」 
M「『何色を使ったらいいかわかんない』って人も多かったし。あとは『自分のテイストにしっくりくるメイクっていうのがどこにも載ってない』みたいな声が結構あったんですよ」 
A「確かにね〜」 
M「わたしのところに来るくらいだからわたしとテイストが近い人が多いじゃない?そういう人から『こういう色が似合いますね』とか『こういう風に付けたら素敵ですね』みたいな提案があるのがすごく嬉しいって声が多かったんですよね。それがきっかけで始めました。」 
A「そうだったんだ!モモコさんのメイク屋さんだったり、似顔絵屋さんとか、他のお仕事に至った経緯も気になるな。今の職業については『イラストレーター』って書いてるんですけど」 
M「そうですね」 
A「そもそもイラストレーターになったきっかけってなんだったんですか?」 
M「これもまた、服部さんがきっかけなんですよ」 
A「えっ!!そうなんですか!」 


イラストレーターになったきっかけ


M「まずマーマーマガジンが発売した時に、わたし創刊号買ってるんですね。忘れもしない青山ブックセンター。創刊号、そこにしか売ってなかったから買いに行ったんですよ。で、それを見た時に『わたしこの雑誌にいつかイラスト描けるようになりたいな』って思ったんですよ」 
A「うんうん」 
M「でも割と小規模でやってる雑誌だから、なんかあんまり入る余地はないのかもな〜って思いながらも、その気持ちは持ちながら生きてて」 
A「うんうん」 
M「ある日、ギャラリーでバイトし始めたら、そのギャラリーでマーマーマガジンの記念展示みたいなのやるってスケジュールに入ってたんですよ」 
A「えー!」 
M「ハッ!って思って。『これはブックを見せて営業しなきゃ!』って思って!」 
A「うん」 
M「で、服部さんに『なんかこういうの描いてるんです』みたいに言って、それでそこから一年後くらいに初めてやった仕事が服部さんのストロベリー・ジュース・フォーエバー っていう赤い表紙の本だったんです。」ストロベリー・ジュース・フォーエバー自分に自信がつく、恋愛が甘くなる、わたしをいかす仕事が見つかる、ひととの関係がまろやかになる…。こころとからだがジューシhonto.jp


A「わ〜!!!わかります!」 
M「そうそう、あれがデビューだったの」 
A「そうなんですね!あれがデビューなんだ!」 
M「そうなんですよ。小さい時から絵を描くのが好きで。まず、小さい時から身体が弱かったんですね。それで勉強とか体育とかも全然できないから、唯一得意だったのが絵を描くことで」 
A「うんうん」 
M「で、まああんまり小学校も不登校みたいな感じで行けない子だったし、中学校も3日しか行けなかったんですよ」
A「そうなんだ。」 
M「そう!結構センシティブな子だったんですよ。なんかそんな風に、もともと結構内向的なんですよね。それで、できることと言えばそれしかなくてあっ!でもね、メイクさんになりたいって思ってた時期もあったんですよ、高校生の時に。だけどちょっとあのー、上下関係?その体育系の?」 
A「うん、その業界特有のね」 
M「そうそう。美容師とかも、そういうのができないとダメって話もあったし。ちょっとそれは自分の体質として厳しいなって思って、一人でできることを選んだんですね」
A「そうだったんだー!ところでこのお話って、別の媒体で話したことありましたか?」 
M「いや、ほとんどしたことがないかも。日常ではあるけれど、こういうところでは、したことがないかもね」 
A「貴重なお話をありがとうございます。モモコさんの中で暗黒期は存在するんですか?」 
M「えっとね、暗黒期は、小学校の1年から6年で、とにかく体調が悪くてずっと保健室に通うような感じだったよ」 
A「そうなんだ」 
M「理解者がいなかったの、ぜんぜん」 
A「周りに?」 
M「うん。だけど、なんか転機があって…」 
A「うんうん」


第5話に続く。
(次回更新予定日 : 8月21日)

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