2021年8月8日新月 前進するために。

2021年8月8日午後22時49分頃、新月です。

この前日の8月7日は「立秋」と言う季節の節目であり、輝きのピークを迎えた太陽は生きることと創造性の素晴らしさを示し、8日の夜に月と重なり新月を迎えます。

先日の満月と同じで、4ハウスと10ハウスという『土台と結果』を示すポジションで起こるこの新月、ストーリー性を感じるので先述の記事も併せてご覧ください。

🌟 2021年7月24日 1回目の水瓶座満月、因果応報の振り返り

ASC(自分自身そのもの)MC(社会的頂点)IC(精神的基盤)に天体が配置され、物事の根本から大きく変えていこうとするこの流れには『はるか遠い目標に向かって、自分を整えて行く』という強い意志を込められているのですが、今回は普段の新月とは少々異なります。

ここ数ヶ月を通して体感した自分の居場所を破壊されるような出来事を通して

今のあなた自身がどのような心持ちであるか試されているような、

あるいは、精神の根本を改善するべく手をつけた計画によって既に発生している“スクラップアンドビルド”の一環でもあり、

『はるか先の目標に到達するためには本当の思い以外は通用しない、そのために矛盾のない思いを整理していく』という準備を持って目標を設定していく必要があるのでしょう。このラインより上のエリアが無料で表示されます。

ASCの牡牛座の支配星は5ハウスの金星にあり、9ハウスの冥王星とトライン。
この冥王星は月と150度のインコンジャンクトを形成しています。

金星という才能の種は5ハウスという「愛と創造の部屋」に宿り、自らの専門性(9ハウス)を掘り出す鍵を握りますが、その拗れた思いは矛盾した感情の元になかなか正面から向き合えないでいる様子。

嫉妬の感情を言い訳に自らの思いを抑圧していては前に進むことはできません。

そろそろ自己犠牲的な姿勢を止めて、本当の欲求(冥王星)に向き合うことが、あなたの願いに到達するための唯一の方法なのです。

この新月のタイミング、5ハウスには金星だけでなく火星も滞在しています。

金星が「喜びの種」だとすれば、火星は「やる気スイッチ」。

乙女座の「分析・調整」という作用が働く愛と創造の部屋に込められた「心が喜ぶ嬉しいことに素直に取り組んで、やる気を出したらいいのよ」というメッセージは、前に進みたい人にとってはこれ以上ない希望の後押しになるでしょう。

水星と木星の180度とまたまた冥王星との150度の作用によって、ついつい目標を大きく出しすぎるとどこから手を出していいか分からなくなるかも。

基本はいつも同じ、できることから少しずつ、進んでいきましょう。

上記の内容が、どんな小さなことでもいいから『本当はやってみたかったけれど素直になれなかったこと』に向き合うきっかけが生まれたら素敵だなと思います。

8月12日からは水星が乙女座に、20日には金星が天秤座に移ります。

つまりは太陽は獅子座、水星は乙女座、金星は天秤座と、それぞれの支配星のもとに配置される天体×星座のセットが3つも出来上がるということ。

占星術における「適材適所」の配置が3つ揃うこの影響によって『それぞれの持ち場でそれぞれの力を活かす』というテーマが浮かび、2021年前半に起こった“破壊と変革の出来事“に対して少しずつ状況を整理しながら調えていく流れがさらに加速していくことでしょう。

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この上半期は、自分の居場所、人間関係、仕事、生活習慣などなど、自分の土台に関わるあらゆる全てのものを見直さなくてはならなくなった人にとっては想像を絶するほどに困難を極めた状況だったはず。

不安になることも多いこの情勢ですが、今体感している変容の作用は本当に必要なものだけを見極めるために起こっていることです。

今、あなたの元から離れようとしていることは新陳代謝的な作用をもたらしてくれたものだから、去るもの追わずの精神で大丈夫。

個人の感情レベルにおいて“うわべの視点“が働いてなかなか手が離せなくても、不可抗力のように不要なものは去っていきます。

古くなった細胞が剥がれるように、不要な物事は自然とあなたの手を離れていくのがこの世の摂理だからです。

今日は久しぶりにサビアンシンボルを拝見してみました。

この日の太陽と月のサビアンは「ベストを着ていない聖歌隊」。

『 日常を楽しむために必要なのは外装ではない、心意気であること。
あなた自身が生活を楽しむエッセンスは日常に溢れているということ。 』

ついつい足りないものを求めたり、無い物ねだりになりやすい人も、既に自分が持っているものに目を向けて工夫をすれば日常は宝物のように輝き出すのだと教えてくれるような希望に溢れたメッセージを胸に、この変容の流れを乗り越えていきたいものです。


東洋の考えですが、一年で4回ずつ起こる季節の移り変わりの節目、四立(立春・立夏・立秋・立冬)の直前には土用と呼ばれる期間があります。

土用の時期(つまり土気の働き)とは土壌から種が発芽する成長期のことで、陰陽五行の考え方より、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気が割り当てられて1年間を4つの季節に分けた後、その狭間の約18日に充てられた季節の変わり目の時期のこと。

土用の目的とは、それぞれの性質を最も活発に発展させるためとそれぞれの性質が移行する際に衝突がないようにするための順応期間に応じたもの。

いつも同じタイミングで季節の変わり目に体調を崩しやすい人は“土の季節”の順応作用のことを鑑みると、一種の成長痛のようなものを起こしているのかもしれません。

次なる季節に問題なく適応できるよう、ご自身の身体にとってより良いメンテナンス方法を模索してみてください。

そして上記の “四立” と呼ばれる時期は、牡牛座・蠍座・獅子座・水瓶座の不動宮の星座たちの太陽の季節 。

不動宮の星座のことを一言で表すと、季節の半ばの「深める役割」を持っているため、簡単に変わることはできない 言わば非常に頑固 になりやすい部分です。

現状の天体の配置では今年2021年をかけてこの不動宮グループにTスクエアという葛藤と成長の作用が働くため、どれほど頑固で腰が重くとも無理やり急かされるような不可抗力の圧力によって、個人的にも社会情勢的にも少々荒療治とも言える変容が起こりやすいと言えます。

人によっては人生の大きな因果回収と向き合わねばならず、頭を抱えている人もいるはず。


私たちの体験していることは「過去」からの積み重ねによって作られた「今」です。

「今」と「過去」を変えることはできません。

しかし、これからやってくるいつかの「未来」のために前向きな選択をすることはできます。

大きな目で見ると、一人一人が本当の自分らしさ・優劣のない平等な世界で生きていくために、「未来」のための選択を重ねている途中。

そのため「今」は新陳代謝を通して脱皮するように不要なものが剥がれ落ちている時期であることを、どうか頭の片隅に留めておいて下さい。


長い文章を読んでくださりありがとうございます。
読者の皆様にとってより良い成長のきっかけが訪れますように。

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