2021年7月24日 1回目の水瓶座満月、因果応報の振り返り

2021年7月24日11時37分頃、水瓶座の満月です。

今年の水瓶座の満月は7月24日と8月22日で2度起こります。

「大切なことは二回」という言葉があるように、重要なテーマであるから2度起こります。

“満月”という“完了・振り返りの機会”を2度与えられているならば、一体何を振り返る必要があるかをこの考察を通して見極めておきましょう。

まとめるとポイントは5点。

①2020年12月のグレートコンジャンクション以降、木星が一時的に魚座に移動するまでの期間(2020年12月20日〜2021年5月24日)に印象的だった出来事を振り返る

②同調しようとするあまり、自分の「個」を抑圧していることがないか振り返る。

③自分にとって「因果応報」になっていることがないか振り返る。

④新陳代謝の可能性を抑圧していないか振り返る。

⑤「革命」は時間がかかることを理解する。


_________________________

ここ数日間に起こった火星&金星、天王星、土星のTスクエアにより噴出した毒を見せつけられるような社会情勢を経て何を思いましたか?

今の世の中が数十年前から全く進化がないように感じる人もいるでしょう。

「何を今更?」「許せない」など、あらゆる負の感情が湧いた人も多いはずです。

物事が形になるまでは時間がかかりますので、現状の社会問題が万人に理解を得るには時間を要します。

ゆえに、本当の意味での進化、成長、多様性を理解することもまだまだ時間が要するでしょう。

しかし、種が撒かれたものは良くも悪くも必ず回収しなければいけない義務があります。
この事実はポジティブにもネガティブにも捉えることができます。

私たちは、頭では分かっていてもどうしても早急さを求めたり、自分が撒いた因果を無視したり、新しい勢力に対して恐怖心のあまり尻込んで攻撃をしてしまう。

「革命」とも言われる新時代の影響が万人に受け入れられるような市民権を持つまでは時間を要します。
ゆえに、物事の形成・結果に対して早急さを求めたり、問題の本質から目を背けるようなことをしてしまわないように一人一人が心がけねばなりません。

どんなに時間がかかろうとも撒いた種からは必ず芽が出て花が咲くように、因果の回収からは逃れられないからです。

私自身は「毒を持って毒を制する。因果応報とはこのことか。」ということを、サタルヌス(土星の神)とウラヌス(天王星の神)の神話を思い出しながら感じていました。

ギリシャ神話から引用すると、天空の神ウラヌスは農耕の神・サタルヌスの父親です。

権力を奪うために実の父親であるウラヌスを倒したサタルヌスは「父親殺し」という因果を背負ったことに怯えるあまり、いつか自分も実の子に殺されてしまうのではないかと生まれてくる自分の子供を次々と飲み込んで新世代の成長を断絶してしまいますが、サタルヌスの手を免れて成長した末っ子のゼウス(木星の神)が兄弟たちを救うために正義を掲げて立ち上がります。

ゼウスの父親討伐は結果的にサタルヌスにとっての因果回収(=子に実権を奪われる)に繋がり、オリュンピアに平和と新しい時代をもたらしました。

このために木星(ゼウス)は正義、拡大、発展の作用を持つ天体と言われます。

サタルヌスこと土星は、農耕と時の神です。

種を撒けばいつか芽が出て花と実をつける地上の全ての物に由来するように、あらゆる物事には因果の回収があること。

良くも悪くも結果なるものは時間をかけて積み上げる必要があることを教えてくれるだけでなく、自らの行いにより新陳代謝を恐れて蔓延る旧体制の様子をも示唆しますので、「グレートコンジャンクション」なる20年に一度の土星と木星の会合は素晴らしい幸運がやってくるというよりも、サタルヌスとゼウスの因果回収・世代交代の例に見るように「新旧の世代交代」や成長に適応した価値観のアップグレード、「因果回収のための膿出し」のような出来事が噴出しやすいと捉えることができます。

この2020年は水瓶座の元に位置する木星と土星に対して牡牛座の天王星が葛藤の角度を形成しているため、ますます『新旧交替&因果回収のための革命』という様子が濃厚になるのです。

ちなみにウラヌスこと天王星は、天空の神であり、未知の革命領域を意味します。
ウラヌスは男女両性を持ち合わせた神とも言われますが、その並外れた万能な力を持つあまり自分以外の存在の成長を急かす「革命的な早急さ」を表すとも。

天王星発見時の出来事といえばアメリカ独立運動やフランス革命、ウラニウムの発見などが挙げられますが、天王星という天体が発見されたことは人類にとって土星の向こう側にも宇宙領域があるという従来の天文学上の限界を超える成果をもたらしました。

現在の電子機器やデジタルシステムの領域は全て天王星の管轄ですが、「なるべく早く、便利に!」と人智を超えたレベルで貪欲な進化を目指す人類の様子はまさに『ウラヌス的』と言えますね。

ちなみに先ほどの記述で土星の神・サタルヌスは進化を阻む悪者みたいに感じる方も多いかもしれませんが、サタルヌスは時間をかけて積み重ねる成果をもたらしてくれる神様です。

ウラヌスが求める革命的な進化は長い時間をかけてこそ築くことができるもの。

ウラヌスのような「人智を超える領域を持つもの」にとっては定点観察で観察しないとわからないような地道な成長速度(土星的なこと)は耐えられないでしょうから、父親と息子で因果を作るほどに対立したこともうなづけます。

「本当の成功」なるものは対立構造ではなく信頼の元に協力してこそ成立する事案であるにも関わらず、お互いを認めることができなかった父子関係の元型は現代のあらゆる場面でも現れます。

そして、個人の心情においても
・変わりたいのに変わるのが怖いと思っている
・自分には持ち合わせていない可能性を持つ対象に嫉妬する
・自らの新陳代謝に自分でブレーキをかける
・同調しようとするあまり、自分の良さ(個)をなくしてしまう
・自分自身が撒いてきた『因果』を回収する責任をもつ

この内容に心当たりがある方は、ノートに自分の感情を並べて観察するなどして気づきを深めてみてください。

今は腑に落ちなくとも8/22の2度目の満月では回収するための出来事がもたらされるかもしれません。

5月24日から一時的に魚座に移動していた木星がもたらした『シュミレーション期間』に得た体感を余すことなくますます良くなることに繋げていきましょう。

__________________

「新陳代謝のために毒が噴出するようなきっかけ」は、振り返ればいまいま始まったことではなく、数年単位で振り返る必要がある因果によるものです。

(※全てではありませんが、多くは土星の公転周期である約30年をかけてもう一度体験しようとしていることも多いでしょう。)

満月は太陽と月が向かい合う状態なので、水瓶座の月の向かい側には獅子座の太陽があります。

水瓶座と獅子座は対極でお互いを補完しあっており、その性質が意味することは「個人の村長(獅子座)と多様性の調和(水瓶座)」です。

「水瓶座」という性質が意味することを鑑みるならば、この星座は牡羊座(1番目)から数えて11番目に位置する星座です。

「1」は『個』の数字。
「11」は1+1、個が重なり合って調和する「2」を表します。

水瓶座の向かい側である獅子座は、完全なる「個」を表す星座。

1がそれぞれ並んでいることは、「2」のように同調・一体化するのではなく、個としての尊重を目指す様子そのもの。

集団の中で個性を尊重する、という一言で済ませることもできますが、集団の中で虐げれられることなく各々を尊重するという本質的な意味を掲げての「個の調和」を成立は、なんと困難なことでしょうか。

水瓶座という多様性と調和・革命を目指す星座の元、30年ぶりの土星回帰、12年ぶりの木星期、数百年に一度のミューテーションチェンジとグレートコンジャンクション、更に水瓶座の満月の日に開催された「東京五輪」に込められた真の多様性というメッセージを人類が受け止めるには、形だけではなく本質的な意味を理解する必要があるために、強すぎるほどのインパクトを与えながらも「旧体制」による毒を噴出させる必要があったのかもしれません。

大会理念でも掲げられていたスローガンの本質を私たち一人一人が理解するにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、これから産まれようとする次世代が目指すいつかの理想の社会に生きるために、今の社会を生きる私たち(あるいは前の世代)がかつて撒いた「毒なるもの」の因果を回収することは責任として必要不可欠です。

ここ数日間で起こっていた悪夢のような出来事は一人一人の心の傷をも刺激しつつ、これから先の世代にとっては絶対に体験させてはいけないことを定義するだけでなく、毒を以て毒を制するような出来事を通して本当の意味でも多様性と個の調和にとって必要なことを知らせてくれていたようにも思います。

水瓶座の満月は2度、五輪の始まりと終わった頃にやってきます。

1度目と違い、2度の満月が起こる頃には木星も水瓶座に戻り、2020年12月から2021年5月末までの間に個人の中で起こった印象的な出来事からの課題が見えてくるはずです。

自分が撒いた因果の回収(良くも悪くも両方)と無視できない出来事を見つけて見直しをしながら自分という個を認める作業を進めましょう。

〜オススメのワーク〜
・日記があれば見直してみる
・同調するだけでない本当の自分の主張を認めてあげる


____________________


この度の新月のすぐ近くには冥王星が位置しています。

4ハウスという “家の中” にある月が寄り添うような冥王星と10ハウス、”社会のてっぺん” に位置する太陽と水星を見上げる構図は、まさにオリンピックという祭典の実況中継を閉ざされた家の中から見ている様子とも捉えられるのは昨今の情勢ならではの解釈かもしれません。

冥王星は“破壊と再生”の天体、魂からの欲求を司る星です。
冥王星の向かい側に位置する水星は“言葉”やコミュニケーション、あるいは旅行や交通、通信、知覚部分などを表します。


4ハウス冥王星がもたらす変容の力が10ハウス水星の示す知覚領域の様子が対極にあることは、閉ざされた環境の中でモヤモヤした鬱憤を吐き出す姿、社会情勢を眺めながら記憶が掘り出される姿、一生忘れられない時間を「家」の中で記録している姿、擬似体験などを通して本質的な変容を経験するなど、様々な捉え方や解釈ができるのではないでしょうか。

破壊と再生の星・冥王星は2008年後から山羊座に滞在していました。その影響は強く、2017〜2020年の山羊座土星期によって(2019年12月までは木星も滞在)これまでの社会的概念が総崩れするような出来事を巻き起こしただけでなく、個人としても水面化に蔓延る問題があれば毒を持って毒を制するような制裁が下るような体感を前もって感じることがありました。

2017〜2020年が序の段階としたら本番はこれからです。

毒を持って毒を制するようなことや、社会の根本から変容を促して新陳代謝がなされていくような体験は、まだまだ始まったばかりです。

しかし、怖がる必要はありません。

どうせ回収しなくてはいけない因果ならば、逃げずに責任を持って然るべき対処すればいいだけのこと。
自分の積み重ねてきた成長はいつか必ず受け取ることができること。
時間をかけてこそ本当の自分革命を体験できる、だからこそ長い目で見ることが大切だということ。

この3つのポイントを頭に置いておけば大丈夫です。

あくまで今回の満月は2ステップに分けた振り返りのうちの前編にあたります。

気づきの1回目(7/24)を経てから2回目(8/22)の満月に至るまでの間に、気づきの解釈をより深め、現状打破のきっかけに活かしてもらえたら幸いです。

8/22の頃には今とはまた別の感情を持った自分に出会い、成長を感じられますように。


私は分かりやすい個性などさておきで良い。そそれぞれの人権意識を高くしてお互い様の心で尊重しあうことと、偏ることのないバランスが大切だと思っています。

『特別でありたい』などと思う必要はないのです。

どちらかを悪者にすることや、前者を肯定する場合後者を否定してしまいかねないような状況の上でも、なるべく平行で中立であることを生かしながら偏らないバランスを意識したいものです。

長い文を読んでくださりありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です