2022年1月18日 満月

2022年1月18日午前8時48分、ジオセントリックで蟹座の満月です。

満月は完了、完成、満ちる時。

何かが終わりを告げて新しく始まりを迎えるための狼煙をあげるようなことを、実際に体験している人が多いのではないでしょうか。

満月時の月は蟹座28度、サビアンシンボルは「現代の少女ポカホンタス」です。

月は潜在的集合無意識や欲求を司る天体ですので、多くの人にとっての心情を映し出します。今回の変化の動機、概ねは自分の大切なものを守るために起こること。

昨年の7月、そして2週間前の新月から見て自分の中でどんなことが起こったか、昔のジャーナリングを見返してみてください。

新しいことに飛び込むための前向きな別れ、離れるきっかけは「これ以上気持ちに嘘はつけないと思うこと」に気がつくことが教えてくれるはず。

愛の見直し。創造、刺激、変化のための兆し。

月の向かい側の太陽は人生の志、生きていくための指標。

そして太陽に重なる冥王星は、破壊と再生を司る究極の天体です。

太陽という“私たちの生命力“そのものが冥王星という強い強い天体に寄り添う様子は、一旦物事の全てを終わらせ、本当の目的に対する強い意志を問いかけるかのよう。

まるで「本気じゃないと通用しないよ」とでも言うように、ジリジリと圧をかけています。

太陽が配置される11ハウスは人脈やコミュニティを表す部屋ですから『(あらゆる視点から見て)従来の在り方に捉われない方向性』を模索すると決意する人、それもある程度の覚悟や腹を括って決める必要があるかもしれません。

とにかく、振り切る、腹を括る(ような気持ち)でやってみることが大切。

これまでの自分の方向性や、かつての自分にとっては少々ハードルが高いように感じることでも「逃げられない」と分かれば「やるしかない」と重い腰が上がるはず。

「これが好きだ、心から楽しい」と思えるごまかしのきかない熱に向き合うために、

絶対に上り詰めたい目標のテッペンを見据えて、一つ腹を括ってみるのも良いかもしれません。

現在は、山羊座の元で金星も逆行中です。

天体の逆行のことを私は「監査・点検」と呼んでいます。

逆行中は「振り返り、見直し」が必要な時期なので、「何か引っかかった」と感じる人は対峙した現象に対してしっかり向き合うことが必要です。

ちなみに愛の星、金星は逆行しながら3月まで山羊座のもとに滞在します。

自分が本当に好きだと思うこと、価値のあるものを見直す時です。

本気の思いしか通用させない冥王星とも重なって行きますから、逆行期間は自分の中にある「愛に対する矛盾」に対して向き合われることも良いかもしれません。

同時進行で併発している水星の逆行も相まって、過去の自分から手紙が届くような体験(比喩)をしている人もいるでしょう。

今回の逆行は特にデジタル周辺機器、携帯やパソコンの故障に加え、過去に払ったお金(や、嬉しいこと)が戻ってくるような棚からぼた餅案件も多いはず。

例えば、確定申告の準備作業を早めに終わらせようと準備を進めたりしているうちに思わぬラッキーがやってくるかも。

水星の近くに土星がありますので、引っかかる監査案件は少々痛手を伴う内容が多いかもしれませんがふてくされずに向き合うことできちんと成果も届けてくれます。

水星逆行が終わるのは2月4日、立春の時。

まだ年明けモードが抜けない人も、どこから手をつけていいかわからずぼんやりしている人も、逆行明けの頃には『今年達成したい具体的な目標』を設定しておきたいですね。

自分にとっての金星的テーマ(愛や喜び、嬉しいこと、お金にまつわること)、水星的テーマ(知性、コミュニケーション、知的好奇心、交通など)について、よ〜く見直しを。

特に、冥王星がそばにいますから、ごまかしが効きません。

分かっていても後回しにしていることは今のうちに進めましょう!

あとは自分一人に力を過信しすぎずに周りの力を頼ることも大切です。

見直した結果、ずっと抜け出せなかった習慣を改めたり、自分の心が喜ぶことを選択していく過程でどんどん生活が豊かになっていくのが分かる時期。

それは何も物理的なことだけではなく、心が潤っていくような精神的満足度にも影響します。

いわゆる「丁寧な暮らし」なるもの、これはとてもラッキーアクションです。

丁寧に暮らすためには時間も含め余白が必要です。

日々の余白をついつい忘れ、次第に自分で自分を追い込んでいることにも無自覚になりやすい人は、特に。

日常を丁寧に、大切に扱うことはとても大切なことだと当たり前のことに気がつくと「自分を大切にする」と言う意図もようやく理解でき、ずっと変えられなかった自分の受け入れ難いことを認めるきっかけにもつながるかもしれません。

今、変化を求める方にとっては、絶好のチャンスなのです。

それも何かを付け足すでもなく、もともと持ち合わせている素材を磨くことで十分なのだと言う、灯台下暗しみたいなこと。

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特に気になる点はアセンダントに重なる支配星の木星と、その近くにある海王星とMC火星のスクエアのことでした。

海王星は「海」

火星は「怒り」または「火」、位置するポジションはMC(頂点)⇨火山

スクエア⇨葛藤、問題提示

木星&海王星⇨「広がる(目に見えないもの=ウイルス)」、「津波」

魚座⇨全てと同化、同調、救済

天王星と土星スクエア⇨地震

など、詳しく鑑みると昨今の情勢が非常に現れやすいチャートでもありました。

片方だけが一方的に犠牲を伴うのではなく、皆が同じ痛みを背負うことについて考える。

火山噴火の影響などから考えられる今後の世界的食糧難や進行している環境問題についても、分かっていながらこれ以上目を背けることをやめる。

世界のどこかで起こっていることは、自分の内側で起こっていることだと受け止めること、この辺りが重要なのかなと感じています。

一部のみの盛り上がりや、一部が嘆き悲しむだけではなく、これから私たちが体験することは「同じ星で生きる以上全員で受け入れなければならないこと」だと、個々が認識せざるを得ないことが、今後ますます分かりやすく現象として現れてくるかもしれません。

いや、すでに起こっているのに視界に入れないように、または見ないフリしていたことにそろそろ向き合わざるを得なくなることが起こるでしょう。

支配星として海王星と木星が重なるのは約160年ぶり、

そして2023年の水瓶座冥王星入りに向けて、様々な方向から「変化の兆し」はやってきます。特に2008年から2023年、2018〜2020年、中期から長期的なスパンの中で大きな渦の中にいるような「始まりと終わり」を体験しているのです。多くの人は体感的にこの時期から「具体的な変化」を感じているかもしれません。

ちなみに4月7〜10日頃、この木星と海王星が重なります。

全ての天体が同じ方向を向いているからこそ、何かが起こるかもしれません。

この何100年に一度級の現状では、何が起こってもおかしくない、

どんなイレギュラーなことがやってくるかわからない状況の中で私たちは生きています。

だからこそ自分にとっての本当に大切なこと、自分にとっての誠実さと責任を持って

日々を大切に過ごしていきたいですね。

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