2022年2月17日午前1時56分ごろ、獅子座の位置で満月です。
新月が種まき・始まりだとしたら、満月は収穫・振り返りのときです。
2月4日から4月29日までの2022年唯一の全天体順行期間の中で起こる満月は今回を含めて3回あります。私はこれを「いつも以上に前向きな振り返りができる時」と解釈しています。
2021年8月8日の新月の付近から自分が始めたこと、続けていること。
昨1月の逆行期間のうちは進まなかったことが進んでいること。
これらの期間に起こった出来事の進捗を見直してみましょう。
というのも、今回の満月は不動宮(獅子座の月、水瓶座の太陽、牡牛座のドラゴンヘッド、蠍座のドラゴンテイル)の中で『グランドクロス』という四角形の抑圧的なアスペクトを作り出しています。
この影響から、何かを新しく始めるには少々圧力がかかっているように感じるため「見直しをする、振り返る」という点が重要になってきます。
この四つの「不動宮」と呼ばれる区分の星座は、継続・維持・具現の性質を司りますが、陰に偏ると頑固さや融通の効かなさ、腰の重さなどが目立つことも。
特に、現在の状況においては現実的に身軽になるためのことや、新しいチャンスに恵まれる機会が目の前にあるにも関わらず意地を張ったり、プライドを捨てきれなかったり…
まるで視点の違うメガネ(比喩表現)で物事を見てしまい、現状を俯瞰できずにいる人も多いかもしれません。
一方で今回の満月は、まるで全天体順行中の天体たちに下から突き上げられるような配置となります。
この様子は、これまでの自分の頑張りたちに支えられて押しあげられながら頂上まで上り詰めたことを確認するような、またはこれまでの自分の頑張りを振り返り認めるよう。
これまで向き合ってきたことを通して得た自信を持って安心して心を決められるようにプライドや意地や恐怖心を捨てて、これまでの道のりを認めるための心の様子を表しているかのよう。
つまり、思っているより、悲観的な状況ではないのです。
ただ、現状のあなたが認めなければいけない課題が何かある様子。
獅子座という性質は、先述の不動宮の性質に加え、非常に気位が高くプライドに溢れたイメージを持つ火の星座です。そんな獅子座の性質が目立つ方もそうでない方も、心あたりがある方は自分の中でどうしても崩せなかった壁を壊すような行動を起こしてみて、少しでも自分のことを褒めてあげるきっかけを作ってみては。
何度も述べていることですが現在は時代の転換期です。これまでの常識とこれからのスタンダードが折り重なりながらアップデートを重ねている渦中、時には不具合が生じるように心の葛藤が増える場面も多いでしょう。多様性(水瓶座:個を認め合う、平等性)を目指す社会というのはそんなに安易なものではなく、一人一人が少しづつ折り合いをつけて共存していかなくてはなりません。
みんな平等に認め合う社会というのは、誰かを受け入れるために協力してバランスを取り合う必要があります。そのため、以前は見て見ぬ振りをされていたような問題行動やどこかの誰かが傷つくような発言を行うことがナンセンスになり、一挙手一投足にモラルが求められるようになったことで窮屈さを覚えている人もいます。「風の時代」というものは実際のところ全く甘くなく、むしろ時代錯誤の価値観などが浮き彫りになり袋叩きのような状態が続いたり、見せかけのダイバーシティを取り上げるムーブメントにはすでに辟易としている人もいるでしょう。物珍しさや一時のブームではなく、日常に浸透するまではまだまだ時間がかかります。
今回の満月のサビアンシンボルは、獅子座28度『大きな枝にとまる沢山の小鳥』。
「たくさんの小鳥」というモチーフは「視野を広げて多くの可能性を見出す、広げる」 という解釈にも捉えられ、視野の向こう側に行くことで人生の可能性を広げていけるのでは?というメッセージのほか、MC(空のてっぺん)にある月を他の天体たちが押し上げるようにしている今回の天体配置の様子にもどことなくリンクしますし、木の枝にみんなで一緒に小鳥がとまるように皆が協力しあいこの社会が安寧になりますように、という集合意識の願いにも感じます。(私の願望でしょうか?そうであったらいいなと本気で思っています。)
その他、金星と火星のコンジャンクションに天王星が調和する様子からは『正しく喜び、受け入れ(金星)/ 正しく動いて、頑張る(火星)ことが変化(天王星)への近道である』ということも見えてきます。
あまりひねくれず、無い物ねだりにもなりすぎず、今の自分の立ち位置を見回してみることで十分だと思えるよう、感謝の気持ちを忘れないこと。正しく現状の立ち位置を受け入れること。
頑固に構える時期はとうに過ぎているのだから、あまり意地を張らないでいること。
感謝の気持ちを忘れないこと。
たまには前に進むより、現状の自分を称えることも大切ですね。
ちなみに、なんだか心がモヤモヤ思い当たる方はメールやLINEでも十分なので、思いついた人に心残りのあるメッセージを送ってみてもいいですね。
皆さんにとっての前向きな区切りとなりますよう、以上を満月のメッセージとします。
長文を読んでくださりありがとうございました。