2022年3月3日魚座で太陽と月が重なって新月。3月21日の春分を前に、全てを飲み込み浄化するような月です。
現在、魚座の支配星である海王星と木星が約165年ぶりに揃っている影響で、今回の新月は魚座の元に4つの天体が集合しています。
最終的には「浄化・救済」という目的に向かってはいるものの、見えない境界線が消え、抑えられていた感情や症状が明るみになり(解放)、心の膿出しをするような心地になる人や、一時的な調子の悪さ・気怠さを感じる人、気持ちの落ち込みや同調・共感の過剰な反応を呼び、情緒不安定になる人が増えるかもしれません。とにかく気持ちに優しく寄り添って、心の違和感を無視しないこと。
「全てを包み込み、救済する」というワードは一見聞こえが良いように思いますが、実際のところは簡単な話ではなく、一気に咀嚼しようとしても消化しきれない問題が渦のように湧き上がっているこの状況は現在の世界情勢を見れば一目瞭然です。今回の新月は、分かりやすく3つのグループに集合意識と欲求(天体)が偏っていますのでパーツに分けて考察していきたいと思います。
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まずは魚座の意識を確認してみます。
太陽、月、木星、海王星。
太陽と月のサビアンシンボルは【魚座13度:博物館にある刀】。
“博物館にある刀“は、過去の戦や防衛の産物のはず。しかし、なぜか持ち出され、すでに忘れ去られた過去の過ちや歴史を繰り返している。
組織や集団の代表が握っている力、権力。
個人の意見が集中した結果である大衆の代表。
一人一人が担っている責任や集団性についての見直し、無意識なパターンの繰り返しを修正。
魚座の対岸にある【乙女座13度:政治運動を制圧する強い手】。目に見えない力が動き、制圧しようとしている様子。インターネットや世論の力など。個人運動の制圧。
政治及び社会は、一人ひとりの集団性によって作られている。この世の出来事は、個人の中にある意識によって作られた意識の集合体である、ということの認識。
(※個人的な問題においても、過去のトラブルを無意識に繰り返していないか考えてみてください。悪いパターンを解消するきっかけ。)
太陽と月のそばにいる木星は「拡大、発展」の作用をもたらし、海王星は「見えないもの・境界線をなくす」ことを促す。
これまで堰き止められていたものが溢れるように広がる。まだまだとどまることを知らないウイルスの感染。
横から力を加える天王星は革命をもたらします。物質的エゴ、欲求の解放。
インターネットショッピングや普段の買い物、あるいは性的な欲求や浮気が抑えられなくなっている人も。とにかく普段は抑えられている願望が止まらなくなる時。欲の暴走とは恐ろしいもので、何かを大きく崩すほどの力を秘めています。
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次に山羊座の意識。
火星、金星、冥王星のコンジャンクション。
暴動や爆発的な衝動、破壊願望、増えすぎた欲の力。
冥王星入室の08年〜23年、土星入室の88年11月〜91年2月、再度土星入室の17年12月〜20年12月に起こった出来事は、形骸化された社会の仕組みが音を立てて取り壊されるためのこと。
現状起こっている問題の多くは上記の時間軸から続いている課題。2022年は、2023年に冥王星が水瓶座に移る前の総決算的事件が起こるとき。
冥王星はやり残しをしません。限りなく究極を求めます。
見せかけのような体制、仕組みを音を立てて取り壊し、これまでの時代や積み重ねてきたものが大きく崩れていく様子。
考えたくないのは、冥王星はPluto, プルトニウム(核)を示唆します。この世界を変える仕組みが、pluto にmars(火星、闘い)が加わることだとしたら?
個人の力をもってなんとしてでも食い止めなければいけません。
例えこの社会の仕組みが、ハリボテのように形骸化されたものとしても、個人の力は生きているからです。
崩れた後の問題は水瓶座の意識へと繋がっていきます。
土星と水星の合。
水瓶座とは、個が持つ平等に与えられた人権。発達した人間の知性、文明の力。
水星は知性そのものを示しますが、土星の重なりによって「水瓶座の意識が目指す本質に、現在の私たちがどれほど到達しているか?」という課題を受け止めるきっかけに。理想と現実の乖離。
ある一連の出来事によって、社会の不平等さや人権の損害を受け止めること、人類全体が請け負っている課題の重さを感じることを目の当たりにする。
これもまた、ある意味ではイメージばかりが一人歩きして形骸化されているシステムへの警鐘。
社会の流れは、社会に生きる一人一人が自己責任で関心を持つことから始まる。
人権というものを見直すことは、これまで制圧・黙認されていた問題を直視することです。
どこかの誰かが尊重される時、別の場所にいる誰かが我慢を強いられます。
どこかの誰かの主張を受け入れるためには、どこかの誰かが自分の意見を飲み込まなくてはいけません。
認め合うことは、なんと難しいことでしょう。
現在の世界情勢を見て様々な感情が生まれている人は、それらの出来事が自分の心の内側でも起こっていることだと受け止めてみてください。
お互いを認め合うために、どれほど折り合いをつける必要があるか?
片方が偏りのある抑圧を受けることはないか?
見て見ぬ振りをしているものはないか?
知らず知らずのうちに、自分の思いばかりを一方的にぶつけていないか?
人間は理性(霊我)を持つ生き物、本来であればその発達した理性を持って対話・理解を進めることができますが、なかなかそう簡単にはいきません。
すでに慣れ親しんだものから手を離すこと(アップデートすること)に苦戦する人も多い中、その変化を押し付け支配するようなことは果たして正義と言えるのでしょうか?
本当の多様性、人権尊重とは、一人一人が少しづつ平等に同じ我慢を分け合うこと。それを「お互い様」と認め合い、理性的思考を育むことではないでしょうか。
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現在、山羊座の元で金星と火星と冥王星が重なっていますが、この先生きているうちにこの集合状態が見られることは一切ありません。
次に山羊座の元に火星が巡ってくるのは2024年1月ですが、その頃冥王星はすでに水瓶座へ入室しています。
水瓶座の本格的な冥王星入室は2023年3月、私たちは一連の流れを通してこの社会の崩壊(※比喩)を目の当たりにする世代となります。
捉え方は様々ありますが、物質同士のぶつかり合いのような原始的争いは2022年限りで終わり、2023年以降の問題はIT・サイバー関係を制するものが事実上の勝利を収めることになるでしょう。
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天体の動きと世間の流れは関係があるのか?という質問をいただくことがあります。
そこで、過去の世界的ショックやトラブルの起因を調べてみると、山羊座及び蟹座に入室する天体が次なる課題(水瓶-獅子座ライン/ 個の尊厳、尊重)に進もうとするときに起こるという、とある一連性が見えてきましたので、参考として絞り上げて記憶に新しい順に並べてみました。
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・2019年12月〜2020年初旬 – コロナウイルス流行による世界的パンデミック
山羊座火星・木星・土星・冥王星 合
(※山羊座の神様の名前は「パン」⇨パンデミックの語源)
・2001年9月11日 – アメリカ合衆国同時多発テロ
山羊座火星・ドラゴンテイル合
・2003年3月20日 イラク侵攻
山羊座火星・カイロン⇨水瓶座火星
・2008年9月15日以降 リーマンショック
射手座火星⇨山羊座火星・木星
・1991年12月25日 旧ソビエト連邦の崩壊
山羊座太陽・ドラゴンヘッド・天王星・海王星
(※土星は同年2月水瓶座に移動⇨公転周期一周後の約30年後・・・2022年現在)
・1989年11月9日 ベルリンの壁崩壊
山羊座金星・天王星・海王星・土星 合
(太陽蠍座・月魚座調和)
※1989年1月9日平成スタート / 山羊座太陽・海王星・土星・天王星 合
・1986年4月26日 チェルノブイリ原発事故
山羊座火星・海王星
(※木星魚座期⇨公転周期3回/36年後現在、2022年)
・1962年10月16日 キューバ危機
蟹座火星⇨獅子座火星
・1939年9月1日 ポーランド侵攻
山羊座火星
(※乙女座海王星・牡牛座天王星・山羊座火星 / グランドトライン)
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・・・もっと色々あったと思うのですが、私が思いつく限りで申し訳ございません!
山羊座に天体が集合していない出来事は割愛している部分もあります。
しかし、大体が牡羊座と天秤座などの位置に火星が入室してい流時に起こっていました。
山羊座と蟹座含むこの四つの星座は活動宮という区分にあたります。
(2011年3月の東日本大震災、1941年12月真珠湾攻撃、1945年8月終戦など)
山羊座はこの社会の仕組み、資本主義、権力そのもの、時間をかけて積み上げてきたもの、カルマを示します。
向かい側の蟹座は、家、共同体、家族、土台、ルーツを示します。
こうしてみると、ただの表面的な争い・トラブルには止まらず、長い目で見れば「社会全体の変化を促すこと」につながる課題の提示のような出来事をもたらしているように見え、
土星や火星、木星など「社会天体」と呼ばれる影響の強い天体の公転周期に合わせて問題が再浮上している様子も伺え、これは『天体と世間の流れに影響が全くない』とは言い切れない結果であると私は思います。
天体及びアストロ領域は、私たちのアストラル体(関心・感情・感受)という欲求的部分に常に影響を与え、集合意識の結果として世界的に大きな出来事を起こしたり、個人レベルでも記憶に残る出来事を具現化させているのかもしれないと、改めて考えた次第です。
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だんだんどこにオチをつけていいか分からなくなってきましたが、とにかく今の時代を生きる人類として私たち一人ひとりの課題は、この社会の一員であることを放棄しないこと。
個人の中で起こっている問題が、結果的に社会の問題につながっていることに意識を向けることです。
この世界のどこかで起こっていることは、私たちの内側で起こっていること。
世界は一人一人が作っていること。
この本質的な意味を理解し、実行できた時、初めてこの世に平穏が訪れると思います。
しかし現実はそう簡単ではありません。
日々の自分の意識に目を向けて、いかに自分自身がエゴと欲求の塊であるかを認識してみてください。
そして気がつくたびに一つ、その自我欲求から手を離してみるのです。
その手放しを途方もなく繰り返すたびに、双方に折り合いのつく世界、平和な尊重の叶う世界へ一歩ずつ近づいていると私は思っています。