2022年4月1日新月 生まれ変わり、一歩踏み出す時

2022年4月1日午後15時23分頃、牡羊座のもとで太陽と月が重なり新月です。

私たちの社会にとって(なかでも社会を構築するために働く多くの人にとって)新年度の始まりという日に、太陽と月が重なる始まりのタイミング。

新しい生活様式、(もはや新型とは呼べないような)未知のウイルスとの奇妙な共存生活もあっという間に3年目です。

先日に春分を迎え、12星座を通して精神の成長を巡る旅路が始まったばかりの太陽が月、水星、カイロンに重なり、8ハウスという生死や運命のつながり・究極の望みを示すテーマの部屋で集います。

4月29日までは全10天体が同じ方向を向いて進行する全天体順行期間の真っ最中。

勢いに乗って様々なことが起動に乗っていく時。

先月までの魚座炸裂のじわじわゆらゆらシーズンからようやく抜け出し、少しずつ活力が見えてきた人も多いかもしれません。

なんだか新しいことを始めてみたい!という気持ちになったり

これまでの自分とは違うことに挑戦してみたくなったり、

あるいはまだまだスイッチが入らないという不安やモヤモヤに囚われていたり、

いろいろな感情を持つ皆様がこの考察を読んでくださっていると思います。

この度の新月、太陽と月のサビアンシンボルは牡羊座12度「野生の鴨の群れ」。

人智を超えた原理に対する理解と興味。

また、それらの本能を取り戻すこと。

魚座に木星と海王星が滞在。

人の心の揺らぎを助長したり、心の膿みを増幅、拡大させたり。

不確かな情報の拡散。

水瓶座に火星と金星と土星。純粋に楽しみきれないこと。

楽しみや喜びの向こう側に見える課題は山積み。厳しい現実。

アップデートが進まない世間の風潮。

いかなる状況でも、自らの直感を信じること。

鈍った本能を取り戻して嗅ぎ分けること。

4月11日に水星が牡牛座へ移動するまでは「行動する時期」。

移動してからの11日以降は「具現化のために動く時期」です。

特に今日の新月から4月10日までの間は色々と行動してみてください。

いつもの自分ならできないようなことでも、素直にやってみたい、行ってみたいと思うことに対してアクションを。牡羊座の元に集う星たちは純粋な行動力をサポートしてくれます。

素直な表現を大切に。

その最中に生まれた葛藤や、感情は全て行動したからこそ味わえる成長の証です。

この数日間に行動したことが後に幸を奏するでしょう。

まずは初心に戻るように、純粋な気持ちを思い出して一歩踏み出すこと。

踏み出すことで見えてくる新しい世界では次なる成長の課題があなたを待っているから。

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約3年間のイレギュラーな生活、例のウイルスの流行を通してこれまででは考えられないようなあらゆることが市民権を得たことは、この状況のなかでの唯一ポジティブな側面だと思います。

自分にとって無理のない状況を選択することを許されたような気持ちになったり、

これまでの自分が無理をしていることに気がつけたり。

内省に向き合うほかなかったこの3年の間に得たものはとても大きい。

ですが、その渦中で目まぐるしく変わる状況に心や体がなかなか順応できないという方がいても当然のことです。特にここ最近は、戦争や地震の影響など、先の見えない状況による不安に心が蝕まれ、知らずのうちに肉体に影響が出ている人も多いと感じます。

確かに、今回の新月のメッセージはとても前向きで、全ての人の心に前進を促すような力強いエールのよう。

ですが、人それぞれ歩みの速度は違います。

すぐに前に進める準備が整っている人もいれば、そうでない人もいる。

早い遅いではなく、それぞれに見合ったタイミングというものがあるのだから、全く焦る必要はありません。

過去のセッションの中で私は、人の脳が過去の経験を通して様々な「思い込みのパターン」を作っている様子を見てきました。そしてその人たちは皆、自己対話を繰り返す中で新しいパターンを作り直し「健康的な自己対峙方法」を取り戻して行きました。

それはまるで生きながらにして生まれ変わるような、本来の自分に還っていく様子。

その姿には感動させられるばかりでした。決して私が特別な力を持っているのではなく、人は誰しも自分を愛し幸せにする力を持っていて、忘れかけたその感覚を取り戻すことができるのです。

人間は肉体と、魂と、精神(心)を持っています。

中でも、人間が人間たる所以は、感情や本能だけではなく理性を授かっている点です。

「理性」つまり私たち人間の脳の働きは、本来とても優秀なものですが、簡単に思い込みに騙されてしまう面もある単純な構造をしています。

ちなみに西洋占星術の父と謳われるアラン・レオは、著作の中で「太陽・月・水星は、精神・魂・肉体を表す」と記していますが、精神・魂・肉体が統合された結果そこにあるのが私たち人間の姿です。

この度の新月で太陽・月・水星に寄り添うカイロンは、救済と癒しの星と言われています。

現在牡羊座に宿るカイロンは、不健康で傷ついた能動性(男性性/主体性)を癒し、健康的な行動性をもとに戻す働きをしている最中。傷ついた主体性を癒し、本来のあるべき様子に還る渦中とも言えます。

ちなみに、ここで改めて「能動性」について解説してみましょう。

本来の男性性(能動性)とはとてもシンプルなもので、「純粋な行動、主張そのもの」です。

さらに言えば「出したものはそのまま返ってくる」というのが宇宙の仕組みです。

例えば、こんな人がいるとします。

頭では分かっているけれど一歩踏み出すのが怖い。

傷つきたくないから予防線を張る癖がついている。

失敗したくないから、現状維持を選択してしまう。

分かっているけれどこの状況から抜け出せない。

周りの高圧的な人の存在に悩まされているが、どうしていいか分からない。

このような状況に当てはまる人は、過去の経験による思い込みでパターンが形成されてしまい、心と肉体と精神が全て別の方向を向いているから苦しさを感じています。

恐れを持って行動したことは恐れに伴う結果がついてきてしまい、

否定を拭えず行動したことが否定的な結果がついてきてしまう

これを「悪循環」と言います。

心と肉体と魂がそれぞれ別の方向を向いていると、解離現象やこのような悪循環が起こりやすくなり、自分の直感や感情が信じられなくなります。

それはとても苦しく悲しく、自分を責めてしまうような気持ちにもなるでしょう。

この新月以降の運びは、自分の内側が別の方向を向いている人にとって本来の生き方に還る・戻るためのきっかけを与えられるような出来事があるかもしれません。

それがどのような形で現れるかはそれぞれ状況が異なると思いますが、結果的に恐れや不安を乗り越えた先に見える景色があなたに大きな成功体験を与えてくれるでしょう。

あなたの魂の成長過程という物語を進める方法は、まずは一歩踏み出すことから。

12星座の一番初め、突き上がるような神聖な炎。

美しく純粋な牡羊座の魂を全うするように、積極的に新しい世界の扉を開いてみてください。

少し話が長くなってしまいましたが、この度の新月図を見て一番に私が感じたことは本来の自分に還ることを恐れない、というメッセージのように感じます。

スピード勝負ではなく、自分の速度で自分の信じた道を進めるように。

自分の意思で心のブレーキを外して挑戦できるように。

そっと背中を押すきっかけになれば良いと思い考察を書きました。

いつも長くなってしまいすみません。

ご覧くださる皆様に心から感謝申し上げます。

皆様の幸せを、いつも心から願っています。

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