2022年3月18日乙女座満月、冬眠からの目覚め

占星学では太陽が牡羊座0度で重なることを春分と呼びます。

本日は3月18日、春分は3月21日です。

数日後に春分を控えて満ちる乙女座の満月は、まるで赤子が母胎の中で世界の外に出てくる前の日のように、新しい季節の始まりを今か今かと待っているかのよう。

165年ぶりに重なった木星と海王星、その側に寄り添う太陽と水星は魚座のもつ混沌とイマジネーションへの誘いを増幅させている最中。

世界単位で広がる混乱の渦。カオスティックな現在の世界情勢を投影するかのよう。

あらゆる情報が行き交うSNSの世界で翻弄されたり、心に決めたはずの決意が曖昧になったり…分かっているのに決めきれない、あるいはなんだかモヤモヤして力が入りきらないような気持ち、抱えていませんか?

罪悪感を抱えながら、何かやましいことを抱えている人もいるかもしれません。

世間的にはタブーと言われるようなことに誰にも言えず飲まれている。

分かっているのに、理性が言うことを聞かず、快楽に飲み込まれてしまうようなこと。

分かっているのについつい食べ過ぎてしまうこと、自分を律せないこと。

今は、春の目覚めを前にこれまでに蓄積された膿を噴出し、全てを包括して受け入れるための過程を過ごす合間の季節です。

このところずっと、頭がぼんやりとしてなかなかスイッチが入らなかった方も、この満月を境に、冬眠から覚めるように少しづつ動き出す打開策が見えてくるかもしれません。

どうしても倦怠感が抜けない方は、もしかするとこれまで頑張りすぎていたのでしょう。

時期が来れば自ずと準備が整いますから、必要な時はしっかり休んで養生をするのが一番です。

特に目の重み、脚に滞りが生まれやすい時期です。

念入りにレッグケアを。より美しい水質、味覚を意識して身体が喜ぶような食事を。

ここ数日(数ヶ月?)食欲のコントロールが難しかった人は

春分以降から本気出しましょう。

かかとケアなんかも、そろそろ始めてみても良さそう。

意図せずこの満月を機に、一念発起して新しく何かをスタートするために

いろいろなことを準備して動いていた人も多いかもしれませんね。

_____

満月のサビアンシンボルは乙女座28度「禿頭の男」。

何も繕わない、何にも迎合しないような身軽さがテーマ。

潔く、中途半端なことをせず、思い切った決意。

想像してみてください。

聞く限りなんだかとてもキャッチーなシンボルですよね。

すこ〜し散らかっているわけでもなく

カツラでもなく

潔い、禿頭です。

_

頭は私たちの理性が宿る大切な場所。

司思考の司令塔であり、理性(霊性)そのものです。

ちなみに乙女座の支配星は水星であり、知性や思考、情報やコミュニケーションを示します。

髪の毛は、神聖な頭を守る「緩衝材」のような役割を果たしています。

この満月を境に起こった出来事、用意されていた運びの向かう先は

本体の働きを取り戻すために「すでに不要となった緩衝材」を取り去って潔く開き直るようなこと。

冥王星やドラゴンヘッドなどの影響も相まって、蔓延っていたモヤモヤが無意識下で変容していくような、普段感じたことのない感情の中での変容への誘い。

言葉には表せないようなソワソワ感、逃げられないような渦の中にいる心地。

世間の大きな流れとともに人生の大きな転換を感じているかもしれません。

2019年、木星・土星とともに三つ巴を形成していた冥王星は、この社会、及び個人の感情の中にある「すでに形骸化した概念」を崩すため2023年3月に水瓶座に移る前の最後の仕上げに入っているのでしょう。

様々な葛藤の中で選択することは、すぐに結果が見えてくることではないかもしれません。

なぜなら、一旦取り壊した土壌の上にこれから先の未来を作るための新しい土台をこれから作るのですから、大変な大工事です。

人生を左右する選択も含まれています。

そのためには、なるべく不要なものを取り除いたまっさらな状態のあなたが必要です。

余計なものを削ぎ落とした「知性の象徴(あなたの思考)」は、この春分以降、何を選択するのでしょう?

「不要な緩衝材」で過剰に包んで見えてこなかった大切なものがようやく見えてくるかもしれません。

今はまだモヤがかかっていて見えない景色だとしても、後からボディーブローのようにじわじわ効いてくるのもまた、冥王星の力が加わった満月らしさ。

きっとこの考察のメッセージも、後から伏線のように効いてくるかもしれません。

ラッキーアクションもご紹介しちゃいます。

・断捨離⇨ただ捨てるだけじゃなくてマネタイズ(現金化)を

・季節の食べ物をいただく(特に苦味のあるもの)

・デトックスファスティング⇨味覚のリセット

乙女座の満月、それは春分(新しい季節)を前にした最後の調整。

赤子が生まれてくるのを今か今かと待ち受けている臨月の妊婦を見守る医療関係者であり

クライアントの要望を聞き、具現化のために整理しようとする建築士や、デザイナーであり

オーケストラを率いるコンダクターであり

緻密な推敲をこなす編集者であり

食材を前にあれやこれやと思案する料理家でもあり

・・・

イマジネーションの向かい側にある、思考して具現化する力や

世界の外側に飛び出す前の調整を司る部分が乙女座の領域です。

正しく考え、思考を取捨選択すること。

自らを律してあらゆるものを整えること。

境目の季節の移り変わりを柔軟に受け止め、すり抜けていくこと。

請け負った全てを受け止め、繊細なセンスを以ってまとめあげること。

この満月のメッセージがあなたの中に宿る「乙女座力」または正しい水星の作用を思い出し、新しい季節に向けて整えていくための一助となりましたら幸いです。

春分のメッセージもお楽しみに。

ーmeditation

目を閉じて、イメージしてみましょう

あなたは美しい海の中で揺蕩うように泳ぐ海月

光に反射するように身を委ねて

深呼吸をして

ゆっくりと息を吸って、吐いて

海の中に溶けていくように、身体を全て預けて

黄金色の泡が 自分の身体の周りを纏うように

ゆっくりと深呼吸をして

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です