※前置きです。
私たちは皆、「黄道12宮」と呼ばれる12個の星座の性質全てを持ち合わせています。
その中でも特にどのサイン(星座)の影響が強くでているかは個人によって違います。
(※黄道・・・太陽が通る軌道のこと。)
一般的に「○○座」と言うのは、太陽がそのサイン(星座)のゾーンに位置していた時に自身が出生していると言うことです。「○○座」と言うのは、空を見上げると「その星座」が浮かんでいる訳では無く、そのサインが管轄するゾーンのようなものです。
太陽だけではなく私たちが生活している太陽系には数々の惑星が存在します。私たちの性格や運命は様々なサイン(星座)と惑星の組み合わせによって構成されます。
惑星(天体)は、私たちの心・移り変わり育つ自我を表します。
サイン(星座)は、元々持ち合わせているパターンや性質を表します。
これらを組み合わせて立体的な輪郭を読み解いていきます。
基本的には運命の12ハウスにいずれかの星座が必ず該当するので
誰でも12星座の性質は全て持ち合わせています。
私が言うところの「特に影響が強い」部分については下記をご参照ください。
最重要なのは
太陽(表面意識の指標)
月(無意識の欲求)
ASC(人生のスタート地点・自分の器)
MC(魂の頂点・使命)
次に
金星(愛と喜び・好奇心・女性性)
火星(性・バイタリティ・野心・男性性)
水星(知的・通信・伝達・情報・両性性)
キロン(魂の傷・トラウマ)
次に社会の大きな流れ、世代的宿命を示す
木星(発展・拡大・才能)
土星(修行・課題・熟成)
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天王星(改革・個性・突発的・独立)
海王星(夢・潜在意識・薬・情緒)
冥王星(破壊・不可抗力・カルマ・永遠)
時に
ドラゴンヘッド&テイル、ヴァーテクス&アンチヴァーテクス
(宿命の感受点)
上記に星座のサインが当てはまる流れの際、特に状況に見える影響を受けやすいとします。
加えて「蟹座の向かい側は山羊座」のように、表があれば必ず裏がある。
180度向かい側の性質は表裏一体で同時に存在し、強く影響を引き付け合います。
牡羊座は天秤座
牡牛座は蠍座
双子座は射手座
蟹座は山羊座
獅子座は水瓶座
乙女座は魚座
このように向かい側の性質同士は必ず表裏一体です。
どちらか一側面ではなくセットで考えます。
これを念頭においてお話しするのが私の考察です。
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2020年6月21日の蟹座新月から続く、2度目の蟹座新月です。
大事なことは2度繰り返すというように
伝えたいメッセージは私たちが気がつくまで繰り返されます。
春分・夏至・月食新月から続くアンサーのような伏線を読み解いていきます。
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新月は太陽(表)と月(裏)が重なるとき、
内側の意識と外側の意識を重ね合わせて今後の方向性を定めます。
今回のポイントは
「2020年の後半戦に向かうため、自らの能力を肥やすための活動を始める」ことです。
〈 Point 〉
・9月までの中期的な目標を立てる
・客観的に自分の姿を確認してあらゆる面から調整する
・始まってもいないことを案じない
・下着を買い換える
前回の蟹座新月の際に逆行(監査中)だった水星と金星も元の位置に戻っていますので、ひと月前には気がつけなかった自分の姿を客観的に見ることができたり必要な情報をキャッチできるようになっているはずです。
今回の新月の時間帯、
重なった太陽・月と向かい合う木星・土星・冥王星は
2ハウス(自らの能力)と8ハウス(継承する能力)に配置されています。
太陽・月が配置される2ハウスが示すものが「自分が本来持ち合わせている能力のありか」だとしたら
木星・土星・冥王星が配置される8ハウスが示すものは「誰かから与えられるもの・影響(家系も含む)」。
この新月のタイミングでこれから目覚めようとする私たちの自我は、本来持ち合わせた自分の能力を覚悟を持って目覚めさせようとしています。
6月から続く日食・月食が引き起こした流れが自分以外の誰か・又は宿命による不可抗力のようなもので引き起こされているとしたら、この新月のタイミングでようやく自らの意思によって立ち上がる意識を持ちましょう。
記念すべき始まりに追い風を送るように明日に太陽は獅子座の元へ入りエネルギーの風向きは変わります。
これまでの経験を細胞に刻み込むように自分軸に落とし込み、ようやく「本来の循環」と言う本質に迫ります。
「本来の循環」を取り戻すために不可欠なのが男性性の癒しです。
男性性は出ること、出すこと、動くこと、主張すること。男性性が示す部分が傷ついたままでは前に進めませんので循環が滞ります。
先日の記事にも少し掲載しましたが、不健康なままの傷ついた男性性の癒しを6月28日に牡羊座入りした火星とキロン(魂の傷とトラウマを示す小惑星)が行っています。ここが不健康なままでは何事も消化不良なまま、始まらないからです。
人によっては過去の何らかの原因によるトラウマのような傷がうずき、前に進もうとするのを阻まれているように感じるかもしれません。
(この件に関しては前回の記事をご参照ください。)
牡羊座のもとにある火星&キロンは、エネルギーに火をくべるように私たちのバイタリティを促しますが、7月に入ってからのどんよりとした空気と空の様子には対抗しきれず私たちの心を憂鬱にさせ、蟹座と山羊座の天体と葛藤の角度をとり、眠気やあらゆる体調不良、一見ネガティブな出来事などデトックス助長の流れを生みました。
総じてこの流れは自然療法においての「好転反応」と呼ばれるもので、自分の毒に対して排出作用がクリーンヒットしたという喜ばしいことなのですが、そうは言ってもなかなか本当にしんどかったですね。
エネルギーの好転反応によって溜まりきった「毒」を自覚し、浄化を助長させるための有難い反応なのですが、いかんせん滞った毒が噴射するように溢れ出す様は個人差はあれども耐えきれないほどの情緒不安定や体調の波を作りました。
つまりこれは
あなたの中にこれまでどれだけの毒が溜まっていたの?
デトックス作用が強い分だけこの期にいろいろ流れてよかったじゃない?
下がった分だけ助走つけて上がれるよ?
と言うことに他なりません。
ここ数ヶ月の強烈なデトックスも、22日からの獅子座太陽期になったら空が晴れ渡るように少しづつペースが戻っていくはずです。
「これからの土台を作る意思表示」が目に見える形から後押しされ、エネルギーが体に満ちていくでしょう。
もちろん、影響は個人差がありますから時間差で毒出しの作用が体質に出てくる人もおられます。特に今回は首〜背中のラインなど、長く続いた低気圧や体の歪みが原因で痛みや不調が生じることが多いかもしれません。
オススメは、自分流で闇雲に運動や改善をするのではなく人の手を借りて客観的に整えること。
体幹と曲がった体のラインを整えるための整体やカイロプラティック、カウンセリングや通院など、これまで「毒」をため込んでいた自分自身を物理的に元に戻す事。
自分という人間を客観的に見るための行動に惜しまず投資してみましょう。発したエネルギーは必ず望ましい形で返ってきます。調べ物をして文章などを読むだけでなく、専門家の力を借りて外側の軸も物理的に同時進行で正すことが結果的に近道につながります。
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何度も言いますが
円滑な循環を生み出すためには健康的な両性性が必須です。
男性性が出すもの、女性性が受け取るもの。
柔らかい受け皿だけではなくまずは踏み出すところ、流れが出ていくところから始まります。(※前回の記事参照)
恐れずに踏み出しましょう。
何も始める前から思案するのをやめましょう。
ハリボテの城を飛び出して、自分の姿を見てみてください。
自分を守る本当の土台を、自分の手で作るのです。
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蟹座の守護星は月です。
月は「陰」を示し、太陽の光を受けて発光し、その姿を見せます。
蟹座の愛も性質も守るべき何かがあってこそ光り、本当の成果を発揮するものです。
蟹座(水)は基盤・土台・家族・内側などを示します。
向かい側の山羊座(地)は社会・天命・外側などを示します。
蟹座の作る土台は、向かい側の山羊座が示す社会を支えるためのものですから、非常に強固たるものです。硬い甲羅の中で柔らかい身を守るような様や、子宮のように見えるマーク(♋︎)からも比喩されるように非常に母性的で「自分以外の何かを守ろうとする」その時に力を発揮します。「信じたものは皆家族」と言わんばかりの無償の愛を注ぎます。
蟹座の愛は底なしの深さですので本当に大切なものに注ぐと決めています。
甲羅の中は狭く、そんなに多くを囲えるわけではないので安売りはしません。
一度溢れてしまった感情は歯止めが効かずに止まらないことを知っているからです。
身内や仲間意識・情・粘りが強く、無意識に内側と外側の境界線を引き分けます。
「内側」に入れば強固な絆を作り、
「外側」とみなしたものには警戒心を強く持ちます。
身内を攻撃しようものなら烈火の如く怒ります。
その硬い甲羅のような強固な愛の中で優しく守ります。
その警戒心の強さゆえ、人見知りに思われることもしばしばです。
あなたの中にある「蟹座の性質」が暴走する時、愛情欲しさに自分の愛(のようなもの)を安売りして見返りを求めようとするかもしれません。それは本当の「愛」ではなく強固な甲羅のように見せかけたハリボテの城です。
或いは別な状況で自分が作り上げた強固な土台・城の中に土足で踏み込まれたような心地がして行き場のない感情があふれそうになるかもしれません。大切な内側と外側の境界線に勝手に踏み込まれ、気が狂いそうになるからです。
水と地の性質は「固まる」意識が強いため、愛やあらゆる価値を形にしようとします。
分かりやすい愛情ほど脆いものですから、必要以上に形を求めようとするときは一度立ち止まって考えてみましょう。
本当の愛は見えず、ただそこにあるだけです。
「求めるものではなく、すでにあるものだ」と感じることから始まります。
蟹座の性質である「水」は自在に姿を変えます。
愛の形に頑なにならず、時に違った形があることを学びましょう。
姿形を変えても質量は変わりません。
留まってしまってはその流れ、知らずのうちに滞ります。
無意識に留まろうとしていたその愛(エネルギー)の新陳代謝を促しましょう。
手放すべきは「手に入らなかったらどうしようという先回りした恐れと不安」です。
始まってもいないことを家の中で妄想しながら案じてはいませんか?