外を歩けば冷たい風を感じながら春の匂いがしています。
すでに桜が咲き始めている地域もありますが、「寒さも暑さも彼岸まで」というようにここからようやく季節が開いていくのでしょうね。雪国に住んでいると昔の暦がまだ生きているのを感じる今日この頃。
春分は冬至と夏至の中間地点にあたり、昼と夜の時間が同じになる時。
陰と陽が中庸になります。
春分の真向かいには秋分があります。
春分時の天体配置は年間で最も重要な図の一つで、3ヶ月、半年スパンで物事をどのように進めていくかを考察することができるため、今後一年の大きな流れの方向性を読むことができます。
今日の考察では春分時の天体配置から今後の流れについて考察していきたいと思います。
春分を含め「春」という季節は、魚座(水)から牡羊座(火)に太陽が移行して生まれる中庸の時。終わりは始まり、胎児が母体から出てくるような始まりの力が強くなる時期です。
2021年の春分は昨年12月22日に土星と木星が重なる「グレートコンジャンクション」という変容を経て初めて迎える春。
山羊座で木星・冥王星・土星が3つ連なっていた時から今に至るまでの一連の衝撃的な出来事の数々は人々の意識を根っこから覆しました。
2020年冬至の頃のグレートコンジャンクション以降、あるいはcoved-19以降、誰もがいま自分たちの生きている世界がどうしたらより素晴らしく、平等で、さらに新しい進化を生み出せるかどうか模索中ですよね。
見て見ぬ振りをしていた問題に向き合い、少々荒技を使ってでもこれまでの基盤を立て直すための突貫工事をしています。
2021年が始まってからというもの「思ったようなことにならなかった」と思った人がどれほどいるでしょう。
無条件に「風の時代だから、なんだかいい感じになりそう?」と思っていた人ほど打ちのめされた気分になっているかもしれません。
さて「風の時代」なるものを、皆さんはどのように感じているでしょう。
火、地、風、水。
4つのエレメントは補完しながら循環しています。
火は原動力となって
地は具現化を助け、
風は思考の力を使って分かち合い、
水は共感を生む。
私たちの生きる現実世界が潜在意識によってできているのだとしたら、世界を変えようとする時、「意識」から変える必要があります。
今後はより、考える力が試される。
「風の時代」という、決着(水)に向かう進化の200年サイクルに生きる今、
思考の力を育み、共感を得る時。情報を共有しながら一つに纏まろうとする時。
つまり「風の時代」とは色々な考察がありますが、眠っていた脳の力を呼び覚まし潜在意識や能力を育むための時間なのかもしれません。
その最中、人によっては少々乱暴な工事(比喩表現)が起こって気づきをもたらされることも。
水瓶座(風)のもとで重なっている土星と木星の働きと、牡牛座(地)の元にある天王星の働きは、「魂の突貫工事」の中枢を担う立場にあります。
土星はカルマ(原因と結果)、木星は正義の名の下に拡大と拡張を施す天体。
天王星は歴史を変える革命を起こす天体。
土星が司る「原因と結果(カルマ)」の状態を、木星が拡大させ「問題の根っこを浮き彫りにする」働きを及ぼし、歴史的革命へと導きます。
これらの影響は2020年のグレートコンジャンクション以降、非常に著しいものがあります。(※あるいはcovid-19以降の世界)
現在世界各地で生まれている人種差別やジェンダー的視点、差別意識、政治的問題は多くの人の意識を刺激して反発・共感を生むだけではなく、過半数の人々に向けて気づきのきっかけをもたらしている最中です。
しかしその多くは、おそらくあなたがもし生まれつきマイノリティ(少数派)的立場に身を置いていなければ、気にも留めなかった問題がたくさんあるでしょう。
無関心という心の暴力があります。
自分の世界に無関心であることは、時に自分への無関心さ・視野の狭さとリンクすることもあります。
これは、顕在意識と潜在意識の関係によく似ています。
潜在意識は顕在意識に比べて氷山の一角に過ぎない部分。
あなたが普段気にも留めない場所に「あなたの潜在意識の癖」が眠っているはずです。
ここ数日のニュースや出来事に対して注力してみましょう。
「新しい何か」を斜めから見ずに素直に受け止めていくことも大切です。
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春分になったからと言っていきなり物事が始まるわけではなく、ここから長期的な目的を掲げていく時。
敏感な人にとって影響を感じてくるのは29日の天秤座満月の頃で、太陽(男性性・生命力の象徴)と重なったカイロンによる過去の傷の浮上や“自己犠牲心“という負の感情との対峙が起こります。
「頑張りたいけど、わたしなんて・・・」
「行動しても失敗したらどうしよう」
「せっかく始めたのにやっぱりやめたほうが良かったかな」
「あの人に比べたらわたしなんて・・・」
という自己卑下的感情に陥りやすい時。
過去の男性性の傷がうずくと能動性の妨げとなり、
何か始めよう、挑戦しようと向かう気持ちの足かせとなるのですね。
このような時は心だけでなく体の不調も起こりやすいので、心身ともに影響を受ける人も多いかもしれません。治癒する時に一時的に状態が悪化したり膿が出ることがあるように、根本治癒に向かっている良い兆しなのですが
「今、わたしは傷ついている」という感情にフォーカスしてしまうと好転反応的な状況にド悪い方へとハマってしまうでしょう。
このような状態になった時
「わたしはやっぱりダメなんだ」と思うか
「膿み(問題)が出てきた今こそチャンス!」だと思うかが
今後の流れを大きく変える分岐点です。
せっかくこないだ春分だったのに・・・
風の時代(?)なのに・・・
という外的要因は全く関係ないことですから案じなくて大丈夫。
むしろ「だからこそ、影響を受けて自分の中の変容が起こっている!」と喜ぶべきでしょう。
太陽は金星・海王星ともに6ハウス(身体・健康・労働)にあることから
大きく半年をかけて「心と身体を整えること」を課題に生活習慣の改善や心の癖を解決するきっかけを作るのはとっても良いアクション。
付け焼き刃ではなく意識的に積み重ねていかなければ到達し得ない目標を掲げて、1ヶ月・3ヶ月・半年スパンで自分の根っこを整えていきましょう。
この時、自分を変えるために取り入れる習慣やルーティーンは「究極であればあるほど」良い変化があります。
ここで少し脱線しますが、
現実世界というものは、非常に地味なもの。
寝て起きて、社会の歯車となり、食べて排泄をし、最低限の生産を積み重ねていくという活動です。
ただ、この一見単純に見える積み重ねが非常に大切であり
人間としてこの世に生まれてきたいちばんの目的。
積み重ねは長期的に頑丈な根っこと自信を作ってくれます。
この積み重ねを放棄して、都合の良い解釈をして目標を大きく出ようとする人ほど見落としがちなことです。
(「キラキラ好きなことだけして生きていく」前にやることがあるよね?最低限の自分の生活基盤ちゃんと作ろうね!ということなのですね。)
身体と心を足並み揃えて整えることは自分にとって最大の奉仕。
潜在意識を洗い出しながら 心 – 身体 – 魂 の境界線を繋ぐことを心がけてみましょう。
例えば、1日5分の瞑想、30分のウォーキング、30分のジャーナリング
毎日味噌汁を作る、1年間同じ仕事をしてみる、毎日勉強する、ナドナド
毎日どんなことでもいいので積み重ねることが確実にあなたのとっての強固な基盤を育んでくれるはず。
⭐︎「潜在意識から自分の根本を変えていきたい!」と思う人にオススメのプロジェクトはこちらです↓
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9ハウスに月と火星が入っていることから、自分の世界を広げる学びが楽しくなる時。
専門性を磨くことは自分の世界を物理的にも精神的にも広げてくれる。
昔買った参考書や、過去の自分からヒントをもらって好奇心の扉を広げてきましょう。新しいコミュニティが世界を広げてくれることにもなりそうな時期でもあります。
一つに絞らずに、あえてマルチタスクで方向性を広げていきましょう。
思わぬ入り口がとんでもない世界につながっていた・・・?ということもありそうですね。
あとは、そろそろお出かけしたくてうずうずしている人も多いはず。
最低限のマナーを守った旅行・息抜きを程々に楽しみましょうね。
旅行行けない欲求不満が別の矛先に向かいそう・・・。
9ハウス(海外)の部屋にある火星(争い、災い)ということから、
国内よりも海外の動向に注目する一年になりそう、とも読むことができます。
海の向こうで起こる色々な影響を注視していく時期かもしれません。
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5月〜7月は水瓶座の元にいた木星が魚座に移動します。
木星にとって魚座位置は、元々支配星の関係から「ホーム」のような場所。
この影響によって「膿出しと葛藤による成長痛」の癒しのようなことが起こったり、
今なかなか踏ん切りがつかないことに対して区切りをつけるきっかけがあったり、「強制終了」的な出来事が事態を結果的に好転させていくことになるでしょう。
魚座には海王星も位置していますから、個人的に最も感染注意すべき時期が2021年5〜7月と2020年12月以降1年間の魚座木星期。
「癒しが広がる」という視点で見たときにワクチンなどの影響が良い方向で広がることも願いますが、正直オリンピックはかなり危険でしょう。
運営が事を進めようと思えば思うほど、毒や膿が出てくる一方ではないかと思います。
誰もが驚くような「制裁的出来事」が起こるかもしれません。
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あなたが今どんなに身動きがとれない状況だとしても、この春分以降の流れは「何事もなく終わるような時間」ではありません。
人によっては強制終了的な出来事によって思わぬ方向へ運命の扉が開く可能性もあります。
かといって、運命という見えない存在に主導権の手綱を握らせないよう、長期的な目標を自ら構築して遂行していく必要があります。
過去の痛みを乗り越え、膿を出し終えて前に進もうとする人には神の御加護のようなサポートが与えられますし、どんなことがあっても長期的に自分を信じ、育てることができた成功体験を生み、かけがえのない自信が身につくはずです。
とにかく今は、・成長と挑戦のための膿出し・視野を広げるための長期工事中・積み重ねの尊さ・人と自分を比べない・自分の欲求と上手に向き合う・自分の世界を広げてくれるものに投資する
的なアレコレを、長期目標として掲げていくことを2021年の春分の考察とします。
あえて割愛しましたが5−7月頃の災害は今年も注意です。
防災は念入りに。
長い文章を読んでいただきありがとうございます。