2021年3月29日天秤座満月、省みる世界

2020年3月29日午前3時48分、太陽と月が向かい合って満月。

「満月」とは一般的に完了・完成を示すものです。

今回の満月付近は特に「他者」を通じて起こる問題が自身のカルマを浮き彫りにさせてくれるきっかけを握っています。

ここ数日のあなたは、一つの「完了」ののちに新たな始まりのための決意をしている最中で、好奇心の向かう新たな方向性がいつかのあなたが負った傷を癒すためのきっかけを担っていたり、何度も繰り返す問題の根っこに対峙しているかもしれません。

あるいは、2017年頃から2020年にかけて自身に起こっていた問題がようやく伏線を回収するように「結論」として目の前に現れている人も多いでしょう。

その結論は仲間(パートナー)であったり、仕事であったり、様々ですが
自己の能動性に火をつけるものであることが多いはずです。

人によって影響は個人差の通り、様々あるかもしれませんが、変容の最中にいると起こることは下記のようなこと。

○激しい怒りが生じることがあった
⇨その怒りの正体が何者なのか客観視して、過去の問題との共通性を探る。

○熱がでた、大怪我をした(リンパの腫れ、むくみなども)
⇨抑えずに出す、流す。排出が苦手なので定期的な発散を心がける。

○身の回りのものが故障した
⇨喜んで買い替えをするだけでなく、物が教えてくれている自分自身の不調や未病を疑い、予防として診てもらう。

○縁の切れ目に出くわした
⇨悲しまずに現状を受け入れてください。

全てのことは新陳代謝によって起こることだから、大きな新陳代謝が起こっているのだと捉えるのが適切です。新しい縁がちゃんとやってきます。


何度も同じようなことを繰り返してしまう。
同じことで一喜一憂をしてしまう。
2度あることは3度ある。
誰でも経験したことがあるこれらのことを人生のパターン、又の名を「カルマ」と言います。

パターン(カルマ)には必ず原因があります。
その原因は必ず自分の中に眠っている、問題の根っこに由来しています。

問題の根っこというものは、経験値の量があればあるほど掘り起こすのに困難が生じたり、思い込みの壁の向こうで見えなくなっている厄介なもの。

そのため知らず知らずのうちに「自分の問題」が誰かの問題にすり替わっていることがあります。

他者を通して生まれる理不尽な怒り、悲しみの多くは残念ながら全て自分の責任です。なぜならば、その環境を選ぶのも全て自分だからです。

最もこのマガジンを読んでくださっている方であれば
自分でも十分に分かっている!と思うかもしれませんね。
耳の痛い思いをしている人もいるでしょう。

自分に合った過ごしやすい環境を選んだり、感情を伝えて円滑な関係を築くのは
人間の発達した知性があれば造作などないように思いますが、客観性を失って怒りのままにぶつけて話し合いをせずに爆発するようなことなど起こしてはいないでしょうか。

怒ることは必要です。
我慢することは絶対に体に良くないこと。

ただ、「怒る前に何かできることはなかったのか?」という重要なポイントを飛ばしていることが往々にしてあります。体調を崩してから後悔することも同じです。

例に挙げるならば、私は最近インド神話に手をつけているのですが
登場人物たちの様子を見ていると「必須四元素の火と地と水の要素のみで、風を飛ばしている・・・」と思いながら読み進めています。
※詳しくはclubhouseにて!

火は始まり、能動性、攻撃性、男性性のこと
(怒った!何かがしたい!戦をしかけよう!自分の気持ちを伝えよう!)

地は具体性、発展性、物質。
(人や物、地位の所有。形。形式。)

風は論理、理解、客観、知性。

水は感情、着地、共感、一体化、女性性。
(死、海、女体、情緒、性の比喩)

過去の神話の中では「奸計」というよくない企てをすることはありますが「話し合いによる和解」という物がほとんどありません。

大体のお話が欲望のために勢いに任せて感情のままに動いていたり、強い差別的感情や地位・名誉・欲望による争いをしています。

構図としては、「(火) 始める ⇨(地) 手に入れる ⇨(※風を飛ばす)⇨ (水)
終わる 」。

そのため 知識や理解の成長が止まり、“ 何かを手に入れるために始まり、死をもって終わる “ という結果しか生まれないのです。

4元素が正常に働かない原因としては、5番目の元素である「アイテール(自己・陰陽)」の働きが未熟であることも由来しています。5番目と言いつつ、これこそが全ての始まりです。

現代に生きる私たちの感情は全て「神話の中に感情の原型(アーキタイプ)がある」と心理学者のユングは謳いますが、あなたはどうでしょう。

考える力をおざなりにして他人軸に偏り、自己の欲求をそのままにしてはいないでしょうか。

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天秤座の支配星(ルーラー)である金星は、牡羊座のもとで太陽(表層意識)とカイロン(自己犠牲・トラウマ)に重なり、他者と関わる上で生じた痛みを改めて浮上させています。

牡羊座と天秤座の関係性というものは、「自己と他者」。
自我感覚と触覚。
他者がいてこそ自分の輪郭がわかるもの。

この世の中に自分以外の何者かがなかったとしたら、自我の輪郭が見えることはありません。

しかし「この世界」なるものを作っているのは、全て自分の意識です。
つまりは他者という鏡を通してあなたは「自分の作った世界」を眺めているのです。

“ 客観性” なる言葉は字のごとく、客として自分自身を眺めることです。

客観性を失いながら他者を責める時、同時に自分を責めることになります。
他者を褒める時、同時に自分を称えることにもなります。

自分の姿や存在意義が分からなくなり、他者に承認を求めるあまり、八つ当たりや過去のネガティブな回想を図るのは厳禁です。

神話上でのカイロンは優秀なヒーラーでしたが、自分の傷だけは癒すことができず、彼にとっての「癒し」とは死を待つことでした。

もし今のあなたが抱えている自己犠牲的な問題があるとしたら、
「自分を犠牲にして、心を殺してでもやり遂げよう」としているかもしれません。

もちろんあなたがそれを望むなら良いのですが、
「なぜ私ばっかり」という気持ちがどこかにあるのならば、勇気を持ってこの状況を脱する必要があります。

あなたが犠牲になっているうち、どこかの「誰か」は幸せに見えるかもしれません。
しかし結局はあなたの心が死んでしまうならば「この世界」は終わってしまう。

誰も幸せになることなどできないのです。


全てはあなたの心の中にあること、
自分の心地よい環境を作れるのは自分だけです。
他者を思うあまり自分を犠牲にするのも考えものです。

HSPなど感覚過敏の性質も、言い訳にしていてはいけません。
誰かのせいではなく自分自身のありようを考えて見ましょう。

どんな状況であれ「この環境」を選んでいるのは自分なのですから。

あなたの出した怒りの感情は巡り巡って自分の中にあるものを「誰か」を通して見ているもの。

あの人が悪いから自分が悲しかった、
何かのせいで自分がうまくいかない、
この先の感情に行けるかどうかも、全てあなたの選択次第です。

認められない心の弱さを乗り越えてこそ本当の成長があります。

客観性を育てて自分自身を正しい眼鏡で省みましょう。

上記をまとめると、春分の頃からこの満月付近(長い人は2017〜2020年から)に破壊的な出来事を経験していた人にとっては、不毛な自己犠牲から脱却して「本当の新陳代謝」が始まるのがこの満月以降の流れかもしれません。

身の回りの全てを愛おしく抱きしめて。

長い文章を読んでくださってありがとうございます。
良い時間になりますように。皆様にとって、あらゆることがますます良くなるように。

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