2021年夏至、下半期のこと

2021年6月21日午後12時31分、


西洋占星術上では太陽が双子座(柔軟)から蟹座(活動)に移動し、夏至入りを迎えました。

順応しながらも新しい方向へとバトンを渡す流れは年間で4回。

魚座から牡羊座へ(春分

双子座から蟹座へ(夏至)

乙女座から天秤座へ(秋分)

射手座から山羊座へ(冬至)

始まりを司る4つの区分が配置される季節は活動宮の星座の入り口です。

私たちの意識の成長も、大きく分けて一年を4つの区切りで見ていくと良いでしょう。

冬至からの半年(2020年12月21日〜2021年6月21日)と
春分からの3ヶ月(2021年3月21日〜2021年6月21日)と
秋分までの3ヶ月(2021年6月21日〜2021年9月21日)と
次の冬至までの半年(2021年6月21日〜2021年12月21日)。

この数ヶ月単位の中で、あなたの状況はどのように変容しましたか。

過去の自分の志(こころざし)に対して現状の自分の立ち位置はどうですか。

一つの成果が見えて、また新しい「始まり」に向けて駒を進めている人もいるでしょう。

3ヶ月、半年前の自分に比べて今の自分はいかがですか。

大きいか小さいかではなく、日々どんなことに向き合ってきたか。

どんな人に出会い、どんなものを求め、どんなことを経験したか。

書き出してみるだけでも大きな気づきに繋がるでしょう。

大切なことは、どんな小さな体験でも心から認めてあげることです。

人の感情は一瞬で過去となります。
だからこそ、省みることができる「記録」がとても大切です。

半年、3ヶ月スパンの振り返りと目標設定を行いましょう。
そして、今ここにある自分の意識を書き留めておくことも、いつかの自分のために撒く種としてとても大切なことなのです。

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本来、夏至の日というのは陽が極まり陰を整える日。
太陽が次なる目標に向かう区切りのタイミングなのですが、

今回の夏至図は不動宮のグランドクロスが目立ち、「前に進もうにも、このままではどうしたらいいのか分からない」といった様子が窺えます。

蠍座の月、獅子座の火星、牡牛座の天王星、水瓶座の土星。
この4天体上で緩やかに十字を形成している様子、意識の身動きが取れなくなっていることが伝わってくるようです。

「前に進みたいのにどのように進んでいいか分からない」という現状は今に始まったことではありません。

この様子は『2020年3月にはじまった牡牛座天王星×水瓶座土星による影響の極まった状態』とも読むことができ、

水瓶座0度で重なった昨12月の冬至頃の

木星と土星のグレートコンジャンクション(20年に一度の世代交代)によって、より本格化された

「新しい私たちの世界へ、適応を促す成長」

という影響が個人にも社会にもより色濃く見えてきたことと思います。

天王星が滞在する牡牛座は、金星の支配下にある星座です。

金星は娯楽、財、美しさ、愛にまつわること。
簡単に言えば「Like!」的な部分ですね。

日常で「Like!」が多ければ多いほど幸せ、ときめき、喜びを感じることができ、「財を築くこと」にもつながりますが
この点、注意しなければ「過剰な欲望」にもなってしまうので注意が必要です。

この部分に天王星や土星が関わっていることで、個人の楽しみを奪われたような感情になり、「いいね!」とは単純に感じられないことが多く起こったり、道理の通らないような我慢を強いられたり。
変わりたくないのに変容を促されたり。
納得のいかないことが増えたり。

『私はこんなに「金星的なこと」を我慢しているのに・・・』

この状況がつづくことで(不動宮らしく)じわじわと積み重なった不満が爆発することもあるでしょう。

『一体私はこれ以上何を我慢したらいいの?!』という気持ちになってもおかしくないのですね。

その原因は「意識の矛先の違い」にあります。

夏至の活動パワーを生かして前進するために、それぞれが目指そうとするエネルギーの矛先、それぞれの違いを理解する必要があります。

牡牛座は「I(私のために)」成長を目指すサイン。(牡羊、牡牛、双子、蟹)
水瓶座は「they(私たちと彼ら、つまりは社会のために)」成長を目指すサイン。(射手、山羊、水瓶、魚)

個人の喜びが、私たちが生きる世界を永続的に、ますます良くするためにできることを考えましょう。

現状に対しての我慢ではなく、あるものを認めてより良い満足度に変えていく。

表面的な「いいね!」にとらわれることなく私たち個人の意識を「本質的に」考え直すことが大切ではないでしょうか。

春分までの3ヶ月、そして冬至までの半年を見据えた精神の成長のために下記のポイントを考え直してみることをお勧めします。


自分のことだけではなく世界が良くなるためにできることを選択していく必要があること。
⇨「社会のために自分ができること」を考えてみる。

実は一番大切なポイントかもしれません。
幸せだと信じてやまないものが自分の首を絞めていないか、見直すこと。
⇨勝手に条件をつけて自分に負担を強いていたら本末転倒ですよ。
現状に対して「〇〇をしていたら幸せな“はず“なのに・・・」と思っていたら要注意、見直しが必要です。

心から安心できる自分の居場所、心の拠り所、誰とどんなことを共有したいかを、もう一度見つめ直すこと。
⇨自分が無理してまで一緒にいなければいけない関係なんて、本来は不要なモノです。被害者意識を自分から背負いに行っていないか考えましょう。

ないものを求めず、あるものに目を向けること。
⇨クローゼットを見直してみたり、調味料棚や化粧品を整理したり。
他にも自分の現状について、自分で客観視できない時はぜひ、カウンセラーの手を借りて現状を客観視してみましょう。隣の芝は青い状態になっているかもしれませんよ。

物質的なものだけではなく、精神的な満足度を高めること。
⇨モノでは満たせない魂からの喜びを感じるには、一度大自然に触れることがおすすめです。

夏至の訪れ(太陽蟹座入り)とほぼ同時期に木星が逆行に入り、7月28日には水瓶座の元に戻ります。今は2022年のためのトライアル期間です。

5〜7月までに浮上した問題や出来事は2022年以降のあなたが成長するきっかけを握っています。

夏至入りのタイミング、木星は日本時間で5ハウスにあります。
これもまた「個人の喜び、生きる活力」について考えるきっかけをもたらします。海王星と金星の調和、欲望に溺れすぎないように。

あれもこれもと手を出さず、本当に美しいものに触れて目を肥やしましょう。
本当に必要なものはたくさんはいらないのだから、夢の後、何も残らなかったという虚しさに襲われないように。
(例・安物買いの銭失い、栄養不足で間食が止まらない、現実離れした恋愛に溺れる、などなど)

7月は獅子座のもとで金星と火星が重なります。プライドの暴走には注意ですが、追い風にすれば絶好の自己主張につながります。あなたが持っているあなただけの輝きを大切にしてください。

なるべくオリジナルで、前例のないことに挑戦してみましょう。


立秋(8月8日)頃には5〜6月の蝕の時期に生まれたモヤモヤも少しづつ晴れてくるような兆し。

まずは23日以降、水星が逆行を終えた後から「今向き合うべき監査案件」が続々と押し寄せるはず。

「今、この瞬間」ではなく「先を見据えた自分の成長」を育む下半期にするためには大きく出ようとせずに一つ一つ「行動の先にある未来」を想定しながらより良い選択を心がけましょう。

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最後に星座ごとに一言。

太陽と月、詳しい方はASCやソーラーアーク、プログレスの月を組み合わせてみてください🌟

例:太陽水瓶座、月乙女座、アセンダント魚座

⇨時代はあなたを求めてる。ようやく乗ってきたね。大好きなものを、大好きだと伝えて。


牡羊座 過去のあなたとは違う。

牡牛座 灯台下暗しにならないで。

双子座 「因果応報」を感じてる?

蟹座 大切なものは沢山持てません。

獅子座 あなたが輝かないでどうする。

乙女座 ようやく乗ってきたね。

天秤座 正直でいないと苦しくない?

蠍座 今が人生の決め所。

射手座 思ってもいないところに辿り着きそうだね。

山羊座 まだまだ気が抜けないね。

水瓶座 時代はあなたを求めてる。

魚座 大好きなものを、大好きだと伝えて。

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いかがでしたか?

長文を読んでくださりありがとうございます。

下半期のあなたがますます良くなることを願って。

2021年夏至、淡の間

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