2020年11月15日午後14時7分、蠍座のもとで太陽と月が重なって新月。
大きく捉えて2008年頃から2017年、そして2020年現在に至るまでの間、これまで育ててきた素質や成果をどのように具体的な形で活かせるかを改めて確認することが今回の新月の大きなテーマであり、来月冬至の頃に起こるグレートコンジャンクション（新時代の幕開け）を目前にした通過儀礼とも言えるでしょう。
この数年をかけて自分に向き合い続けたあなたは「魂が望む本当に欲しいもの」のためにようやく重い腰を上げ、限界突破のための作戦を練る“覚悟”を決めるはずです。
人によっては抑制されていた感情に気がつくようなことや、「後ろめたい」と思う欲求の芽生えも起こるかもしれません。
一般的な価値観による「正しいこと」からは道を外すようなことだったり、当たり前・正統派と言われるものからは距離を置くようなことについて自分の中で折り合いをつけたり、あなた自身を悩ませてきた物事から決別したり、腹を括ったりするためのきっかけを得るでしょう。
欲しくて欲しくて仕方がないものほど手に入れるのが怖いと思うもの。
つまり感情を揺さぶるほどに渇望することは、今のあなたにとって紛れもない真実なのです。
遠回りをしたり後ろめたい気持ちを抱え続けるならば、いい加減「本命」を目掛けて狙いを定めることも大切です。二番煎じでは一生満足できないはずだから。
今回の新月、フレッシュな始まりというよりは底の淵から這い上がるような起死回生の雰囲気を醸します。今がどれほどの状況にあろうとも陰が強いほど光も強いものであると信じてください。
新月の時の太陽は月とちょうど重なるので照らすものが隠れた夜空は真っ暗になります。自我（太陽）の裏に潜む深層心理、光と陰の両側面に向き合う時です。
人生の指標・自我の象徴である太陽をナビゲートする役割の水星は先日逆行による監査を終えたばかり。
同じ蠍座の元に配置され、現在向かい側にある天王星と向かい合って新しい人生を切り開くための原動力を模索しています。
水星といえば先日インスタグラムで考察をしましたが、思考・意思・知性にまつわるものなので「脳」や情報を示すもの。
天王星は電撃が走るような革命的なこと・変化・先進的なもの。
この二つの意識（水星と天王星）が向かい合うので、下記のトピックもこの新月がもたらす影響として浮かび上がるでしょう。
模索中の方がいらっしゃったら参考にしてもらえたら幸いです。
・すでに持っているものに対しての「新陳代謝」を促す。
・しがらみからの脱却、手放し。
・ありきたりではない発想、独創性を光らせた物事の始まり。
・意識を１８０度転換するようなこと。
・「灯台下暗し」に気がつく。
・SNS、インターネットによる繋がりの掘り起こし、発信。
・感情を言語化するためのスキル、情報を得る。
・何かを求める前に、自分が与えられるものがないか探る。
・逆行中に起こった物事の振り返り、答え合わせ。
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今のあなたにとって理性や地位や関係を捨ててまで渇望するものがあるならば、それを手に入れるためには相応の覚悟が必要であると改めて思い知らされることがあるかもしれません。
その強い願望とは、一体何なのか。
8ハウスを司る蠍座のテーマである「相続、深層心理、性、欲望、金銭、所有、与えられるもの、家系にまつわること、死生、パートナーシップ」。出生の8ハウスに多くの天体を持っている人は掘り起こす＝見抜く力、意図を探る力、与える力が強い人。
今回の新月は上記の事柄にまつわることや、それらに伴うしがらみからの脱却、再生、性がつなぐもの（輪廻転生や魂のルーツが呼ぶ繋がりのこと）、断ち切るべき繋がりや、新陳代謝が必要な物事を見極めることかもしれません。
あるいは夢が知らせるメッセージだったり、待ってましたとばかりに舞い込む知らせだったり、見てみぬふりをしていたことをようやく認めることだったりと人によって様々です。
それは少なくとも人に教えてもらうものではなく、すでにあなたの心の深いところに潜むもの。自分自身の思いに自分で気がつかなくてはならないのです。
現状の表面的なことがどんな状況であれ、あなた自身が「このままでは終われない」と心の底では分かっているからです。
今回の新月は水星と海王星のセスキコードレイト「夢から覚めた後の学び」というメッセージも強く出てきます。
セスキコードレイトは１３５度というマイナーアスペクトですが、マイナーであるということはそれだけ珍しい必然的なメッセージが隠されているということでもあります。
明日は夢という深層心理からのメッセージについて、考察の続きをお送りします。お付き合いいただけたら幸いです。
いつも読んでくださってありがとうございます、必要な方のもとに届きますように。