2021年11月5日 重荷を降ろすきっかけ

2021年11月5日朝6時14分ごろ太陽と月がぴったりと重なって新月です。

今回の新月は真向かいに革命の星・天王星、

直角の位置に課題と修行の星・土星が対峙するじりじり感。

切り離して深まる。長い目で見る視点を育む。

これから12月末の冬至に向かって、より一層心のうちに向き合っていく時です。

せっかちさんむけに簡単にまとめてみました。

・どうしても譲れなかったことを観念する(した)

・どうしても降ろせなかった荷物をおろす/一緒に持ってくれる存在ができる

・新しい可能性を信じ、直感的に進んでいく

・そのためには不要なものを放すだけでなく綿密なシナリオが必要である

・12ハウス – 6ハウス ⇨ 心の深いところにあるものを表面化(具現化)させていく

(心、体、魂 、別の方向を向いているパーツを統合させる)

・21年11月~22年3月までの間、運命の愛と現実社会の問題が大きく動く時(金星が山羊座へ)

・繋がりの再構築、お金と所有が1ヶ月間のテーマ ⇨ お金や契約関係の整理(確定申告の準備、税金や契約の見直しなど)

天王星は時代の変わり目の大変化や、大変革だけではなく、時に災害をもたらすほどの影響を持つ天体でもあります。2018年から約7年をかけて牡牛座のもとに滞在しているため、地のエレメント/不動宮にまつわるテーマに対しての変革を行っている最中ですが、具体的に挙げるとこんな影響があります。

牡牛座 (所有すること・性にまつわること) 

地(この世のあらゆる物質的な事柄にまつわるこだわり)

不動宮(熟成・譲りたくないこと・今まで腰が重かったこと)」

⇨これらのことに気持ち的にも、関わり的にも「見切り」をつけられる。

⇨課題としてようやく正面から受け止める。

⇨重い腰を上げる。

など、今回の新月は最も上記のトピックに由来する個人の感情へのアプローチ・社会的影響が強く現れやすいかもしれません。

例えば、

腐れ縁のように続いていたつながりがフッと切れることになったり

ずるずる続いていた問題がまさかの救いの手を通して解決に向かったり

観念して自分が撒いた種の回収を行う覚悟ができたり

今までずっと欲してやまなかったものに対して「もう必要ないかな」と思い切りをつけられるだけではなく、負担がかかっている対象に対しても見切りをつけられることがあります。

普段カウンセリング業をしているのでお話を伺うと「これ以上背負うのは苦しいとわかっていながらも、自ら負担を抱え、自己犠牲を払いやすい人」を多く見受けます。

分かっていても自己犠牲の状態から抜け出せないというのは、ある意味では自己虐待に近いものです。

例えば労働条件的にも金銭的にも、どう考えても苦しいのに改善しようとせず一層負担を抱えるようなことを課してしまったり、すでに犠牲的になっていることに対して分かっていてもなかなかNOと言えなかったり、自ら自転車操業へと足を踏み込んでしまったり(必要以上の浪費など)、牡牛座13度のサビアンシンボル「荷物を運ぶ男」のように自ら重い荷物の運び役をしてしまうような状態のことです。

この状態から脱却するためには「これ以上背負う必要はない」と腹を括り、

「今が辛い、苦しい」と自分が感じていることを否定せずに認めてあげること。

対話する努力をする。主張することを惜しまない。自分の思いを認めてあげる。

その自己受容が状況を好転させていく働きかけにつながったり、

人から使われるだけではなく自らが設定したシナリオを自分で具現化させていく流れを生み出すきっかけにつながるかもしれません。

特にアセンダント(自己)とディセンダント(他者)との間で起こる新月ですから

他者との向き合いによって自己の課題を受け取る人が多いのです。

人によっては向き合わざるを得ないようなことをすでに自覚した上で進行していたり、その予感を感じ取って心が震えるような心地がしている人も多いかもしれませんし、「水面下で動いているプロジェクト」を表面化することを今か今かと待ち望んでいる人もいるでしょう。

その計画は、訳あってまだ表に出せないのです。

焦る必要はなく、大体の物事は最適な時を待って熟されながら表に出るのを今か今かと待っているのです。

「なかなか準備が整わない」のではなく、

「より熟成されてその時を待っている」という解釈の方が素敵ですよね。

現在進行中で「向き合っている最中」の方にとっては、痛いほどその言葉の意味を感じ取っているはずです。

『そうそう、分かってる。いい加減ちゃんと向き合わないとだし、焦ってもいいことないんだよね』って感じ。そのお気持ちよ~く分かります。

体験した物事は全て「経験値」として蓄積していきます。

よって失敗も成功もなく、全てのことは魂の栄養となり、あなたの生命の軸を太くたくましくしていきます。

何が起こっても、今がどんな状況でも自分のことを卑下したり否定したりすることなく

「これまでの経験を肥料にどんな素敵なことを自分にプレゼントしよう?」というくらい前向きに捉えることができたら素敵ですね。

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10月30日から12月13日までは火星が支配星として蠍座に滞在します。

火星は戦いと野心の神・マルスの象徴。

「どうしても負けたくないこと/認めたくないこと」を刺激されることで最も活動的になります。

蠍座の支配星として滞在するこの期間は「どうしても負けたくないこと/認めたくないこと」に対して敏感になり、自分に対しての「NO(タブー)の感情」も表面化しやすい時です。

同じ不動宮のテーマを持つ、水瓶座の課題(土星)や牡牛座の革命(天王星)に対して「向き合い効果」を一層もたらし、問題への本気度を試されるような影響も見えます。

新月明けの6日には火星が水星と重なり、一層そのエネルギーが増していきます。

注意すべきは「言葉が刃にならないように」という点です。

その熱量ゆえに少々感情的になり得る部分もありますが、どうか冷静に問題を受け止め、決して支配的にはならないようなセルフコントロールをする必要があります。

冷静に状況を受け止めることは目の前の相手だけでなく自分を守ることにつながります。何かが起こった時に「よし、きたな!」と、自分の冷静度チェックができるくらいの客観性を育むテストだと捉えてみましょう。

俯瞰すると少々ヒリヒリするようなメッセージではありますが、月と重なった太陽と海王星が調和しているのが「誰でも夢やビジョンがある、まずは重荷を下ろして新しい可能性に向かう準備をしよう」という前向きさを教えてくれます。

同時に、夢に逃げずに現実に自力で向き合うことも重要である。誰にでも夢や目標がある、叶えるためには現状不要な重荷が多すぎるから一つ一つ順番に整えることだよ。ということを目の前に起こる現象を通して伝えてくれているのではないかと思うのです。

0か100か一点集中型の蠍座シーズン、全てに全力投球では当然ながら消耗も早い。

適材適所の裁量と力加減を見極めて一歩ずつ進んでいきましょう。

長い文章を読んでくださりありがとうございました。

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